読売新聞2022/10/25 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221024-OYT1T50194/
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長崎大病院(長崎市)で、今年7月下旬に子宮体がんの手術を受けた長崎県内の女性(当時54歳)が、8月上旬に自宅で患部付近から多量に出血して死亡していたことがわかった。同病院は病理解剖の結果などから「医療事故」と判断し、外部の専門家を含めた院内調査委員会で原因を究明する。
関係者によると、女性は5月、同病院でステージ1の子宮体がんと診断された。7月21日に手術支援ロボット「ダビンチ」を使った手術を受けて子宮を全摘出し、8月1日に退院。だが同4日午後7時半頃、下半身から多量に出血し、意識不明に陥った。女性は救急搬送されたが、出血性ショックで死亡が確認された。
翌5日に長崎大病院で行われた病理解剖で、患部近くの「左外腸骨動脈」に約2ミリの裂孔が確認された。この穴から短時間に多量出血したとみられるという。
病院側は今月23日、医療事故に当たると認めて遺族に謝罪。同病院は取材に「ご遺族に非常に申し訳なく思っている。手術中の出血ではなく、経験したことのないケースだ」としている。