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登板間隔を空ける日本球界に警鐘 山田久志氏「日本の野球はピッチャーに甘いものになっていく」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dfa592b56b0e38b7ce698c9d026d791087e26aa
オリックス山本由伸投手(24)が24日、2年連続2度目となる沢村賞を受賞した。
他に対抗馬もおらず文句なしの受賞だったが、選考委員からは、全体的に登板数や勝ち星が減っていることを指摘する声が出た。山本は26登板、15勝で、いずれも選考基準(25登板以上、15勝以上)は上回っているが、かつてと比べると差があるのも事実だ。
堀内恒夫委員長(74)は「勝ち星にもう少し、こだわってやってもらいたい。登板数を増やして、イニング数をこなしていけば、まだ20勝は夢じゃないと思います。野球が変わってきたこともあるが、やはり20勝投手が出てくることを期待しながら、私たちは、あえて述べさせていただきたい」と話した。
ここで、山田久志委員(74)は日本ハム新庄監督に期待した。「昔と比較するのは難しいでしょうけど」と前置きした上で意見を述べた。
「最近の中何日とか空けて登板していく。リリーフピッチャーもできるだけ負担を少なくして1年間を乗り切らせる。おそらく12球団ほとんどそういうシステムでやってきている。これは監督、フロント含めて、中何日を縮めたら故障につながると。故障させてしまったら、監督、コーチ、フロント関係に原因がありはしないかという風潮になっているんじゃないかと思う。それが一番大きいと思う」。
そう分析して、続けた。
「これを変える。思い切って変えてみる監督、コーチが出てきてくれないものかと。できるのは新庄監督ぐらいしかおらんなと思ったりもする。中4日で、どっちみち100球投げてまた休むんですから、中4日なら100球でやめさせて、次も中4日でいくと。アメリカのようなシステムに思い切ってチャレンジしてみる首脳陣が現れないかなと。それでうまくいくようになって、故障者もそんなに変わらないとなれば、当然、そっちに向いていくと思う。当然、試合数も増えて、勝ち星も増えていくのにつながる」。
さらに、日本球界への警鐘を述べた。「投げすぎが故障につながるという意識。今は、それを考えるのは結構だが、その気持ちが強すぎたらまずいんじゃないか。日本の野球はピッチャーに甘いものになっていくのでは。野球を変えていくという首脳陣の出現を待っている」と締めくくった。