阪神ドラフト１の森下翔太　幹部が熱望する岡田新監督流〝エコひいき起用〟　「鳥谷のように、使いたいと思ったらとことん使い続けてもらいたい」

阪神にドラフト１位指名を受けた中大・森下翔太外野手（２２）に対し、岡田彰布新監督（６４）の「エコひいき起用」を熱望する声がチーム内から上がっている。

外れ１位ながら右の長距離砲への評価は高く、新指揮官は「外野もクリーンアップも１つ空いている。力があれば当然最初から使う」と来春キャンプの１軍スタートを確約。大山、佐藤輝に続く主軸の台頭が楽しみなのは球団も同じだ。かつての大卒黄金ルーキー、鳥谷敬氏（４１）を重ねて球団幹部は「鳥谷のように、使いたいと思ったらとことん使い続けてもらいたい。現状ウチのドラ１は近本も含めて皆、力をつけているからなおさら」と懇願する。

岡田監督は前回の阪神指揮官１年目の２００４年、前年に打率３割を打ったＶ戦士で正遊撃手の藤本の二塁転向を断行。空いた遊撃で母校早大の後輩の鳥谷を「オレは新人とか、数字で判断しない」と１年目から結果度外視で優先起用した。チーム内外で「エコひいきしている。他の選手が良く思わない」と物議を醸したが、その眼力通り、鳥谷は名球会入りを果たす一流選手に成長した。再びの〝寵愛方針〟が出るか注目だ。　（岩﨑正範）