阪神・平田２軍監督が“ラストゲーム”快勝　サイクルの小幡に「レギュラー取ろうという意欲出てる」

　「フェニックス・リーグ、阪神１０－０楽天」（２１日、アイビースタジアム）

　阪神が快勝。１軍ヘッドコーチに就任が内定している平田２軍監督は、秋季練習に合流するため、この日がファームで指揮を執るラストゲームとなった。

　「１番・遊撃」で出場した小幡がサイクル安打を達成。指揮官は「来年、レギュラーを取ろうという意欲がよく出てる」と評価した。

　なお、「９番・三塁」でスタメンが発表されていたが、急きょ欠場した遠藤については「腰。シートノックで最後ぎっくり腰かなんか。帰阪になる可能性がある」と説明した。

　平田２軍監督の一問一答は以下の通り。

　－桐敷は好投

　「まあファーム選手権でね、彼にとっては残念なピッチングというところもあっただろうし。久しぶりの登板だったけど、まずまずじゃない。もっとコントロールも、本来ならもっと良いピッチングするけどね。まあ久しぶりだもん、１軍行ったりしてね」

　－残り期間も最後まで

　「そら残りも。村上も一緒。ストレートの質をもうちょっと上げる。ウイニングショットのフォークとかの精度を上げていくというのが桐敷の（課題）。もともと左バッターにもつっこめるんでね。その辺の精度を上げて来年１軍のローテーションにチャレンジしてほしいよね」

　－左腕のローテ投手は現状、伊藤将のみ

　「そうだよね。手薄で（ドラフト）２位で取ったからな、左ピッチャーは。そういうところも含めてまた新しい競争が良い意味で始まるんで。楽しみが増えるやん。人間、競争しなきゃダメよ」

　－競争という意味では外野争いも加熱する

　「森下。競争という意味では、ドラフト１位で外野手を取った。右（打ち）の高校生も取ってる。そういうところでどう感じるかよ、ここにいる外野手が。特に外野が競争相手がどんどん（増えている）。今年ドラフトで取ったということは、今の外野手じゃまだまだ物足りないっちゅうことや。だから、ここで力をつければ良いことや」

　－小幡はサイクル安打

　「いや～小幡のサイクルなんかね。フェニックスとはいえ、サイクルなんて打てないよ。守備も含めて出足も良くなってる。来年、レギュラーを取ろうという意欲がよく出てるねん。今日５の５でしょ。なかなかそれはもう。ファームじゃやっぱり格が違うよ。小幡、高寺、島田とか。その中でファームではずっと３割以上とか、走ったりとかやってたところだから。上（１軍）行って、実力不足だ。セカンドで使ってもらったけど、力不足だったところを今なんとかもう１回、力をつけようというところで。５の５やん、なかなかサイクルはないわ。見事やな。アウトでも内容が良いもん」

　－１軍定着のために何が必要

　「我慢して使ってもらえる選手になるかどうかや。小幡をショートで監督が我慢して、肩と守備と（を生かす）。打つって。我慢してもらえる選手になれるかどうか。ああやっぱりこいつダメだなって思われるかそうじゃないかは、この秋季キャンプと２月のキャンプでどれだけ魅力を発揮するかや。監督が我慢してでも使いたいと思ってもらえる選手にならないと。そしたら、打ちよるねん。そこが難しい、そこが実力やね」

　－最後の試合

　「昨日と今日は勝ちに行った。いろんな課題に取り組もうということだったけど、昨日もゲッツーとかが出て、このまま負けてばかりもダメだなと思って。バント使ったりして。それも課題だから。その中でも早く構えないでバントするとか、いろんな課題を与えたけど、昨日と今日は最後だから勝ちに行った。ウイニングボールもくれたよ。ファーム選手権でウイニングボールをもらえなかったので、（相手が）楽天だったし。ウイニングボールをいただいて、ファンの方にあげた」

　－ミーティングではなんと言葉をかけた

　「みんな戦力になるので、１軍で待っていると。ファームの選手もみんなが戦力なので。ただ、１軍というのは甘いところではないので、１軍で待っているよと。どんどん力をつけないと、結果がすべての１軍。ファームは打てませんでも、まだスタメン。でも１軍ではありえない。ワンチャンス、ツーチャンスをどうやって生かしていくかは、シビアというか当たり前のことなので。ファームのコーチも優秀でよくやってくれているので、コミュニケーションはすぐに取れるので。みんなが戦力なんだよ」

－遠藤が急きょ欠場

　「腰。今日シートノックで最後ぎっくり腰かなんか。帰阪になる可能性がある。腰はちょっとかかる可能性がある。せっかく昨日をヒット出てやっとという時に、もったいないな」