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レッドブル、2021年の予算制限で”軽微”な違反が発覚。FIAが予算上限の監査結果を通達 罰則は未発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb623588d1c7dc02a1712bc0cf509e22c677d1f6
FIAは10月10日にF1の2021年シーズンの財務監査結果を公表。アストンマーチンとレッドブル、そしてウイリアムズの3チーム以外に遵守証明書を発行した。
昨シーズンの予算制限額は年間1億4500万ドル(約210億円)となっており、その監査結果が日本GP終了後の10日に発表される予定となっていた。
その結果を巡っては、発表前からパドック内でレッドブルとアストンマーチンの2チームが違反しているのではないかという”噂”が広まっていた。特に、レッドブルは大幅な違反があったと噂されていたがチーム側が激しく否定。FIAはそうした状況に不快感を示していた。
そして10日、ついにFIAは監査結果を発表。レッドブル、アストンマーチンそしてウイリアムズを除くチームに、予算の遵守証明書を発行したと明かした。
違反の内訳だが、ウイリアムズは昨年の財務報告の提出遅れに関するもので、既に罰金が科されている。
アストンマーチンはウイリアムズの事例と同様に、手続き上の違反だとみなされている。一方、レッドブルは手続き上の違反に加え、軽微な予算超過(5%未満)があったとされた。なお具体的な超過金額は明らかにされていない。
レギュレーション上では5%未満の軽度な超過の場合は、公的戒告やコンストラクターズ選手権ポイントもしくはドライバーズ選手権ポイントの減点、レース除外、空力テストの制限、罰金などのペナルティが発生する可能性がある。
ただFIAは現時点でレッドブルのレギュレーション違反をどのように扱うかに関して、詳細を明らかにしていない。声明には次のように記されている。
「FIA予算上限管理局は現在、アストンマーチンとレッドブルに関して財務規則に基づいて、採るべき適切な措置を特定している最中にある。さらなる情報は、レギュレーションとコンプライアンスに則って伝えられる」
FIAは今回の財務規則違反に対して、難しい舵取りを要求されることになるだろう。予算上限という新レギュレーションがいかに新しく、そして現段階では誰もが理解に努めている状況だということを考えると、厳しい処分を下すことは不公平だと見なされるかもしれない。しかしその一方で、あまりにも寛大な処分になれば、ライバルチームも予算上限にこだわる必要はないと感じてしまう可能性もあるからだ。
フェラーリのマッティア・ビノット代表は日本GPの時点では、違反に対してFIAが厳しく取り扱っていくことを求めていた。
「我々にとって重要なのは、違反がなんであれ、違反があった場合にはペナルティが重大なモノである必要があるということだ」
「我々のマシンは日本で最高のポジションを目指して戦っている。そしてこのマシンは予算上限を尊重して、それを維持しながら開発されたものだからだ。たとえそれが小さな違反でも、パフォーマンスの面からどれほどの影響があるかは明白だ」
「500万ドル(の違反)でも0.5秒に値すると話したが、100万ドルや200万ドルの違反でも、コンマ1秒や2秒、つまりポールポジションかどうか、最速のマシンを手にすることに相当するんだ」
「もちろん、これは2021年についての話だ。しかし2021年のアドバンテージは、次のシーズンに向けてのアドバンテージにもなる。我々が必要とし、そして求めているのは、起こったかもしれない議論における完全な透明性や明確さだ」