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桑田真澄&元木大介との軋轢、コーチ6人引責…巨人・原辰徳監督「続投」で大丈夫か?
続投する原辰徳監督 ©共同通信社
阪神、広島、西武、ロッテ――。成績低迷を理由に4球団の監督が交代する中、5年ぶりのBクラスに終わった巨人・原辰徳監督は続投することが決まった。
「一時は『振り返れば中日』と、1975年以来、47年ぶりの最下位の危機も囁かれた。原監督は編成権も持つ“全権監督”であり、年俸は2億円とも言われる。流石にマズイと思ったのか、8月下旬には、山口寿一オーナーに進退伺を提出し、慰留される一幕もあった」(スポーツ紙デスク)
桑田コーチ、元木コーチとの軋轢
今季は特に一軍のコーチ陣との軋轢が深刻だった。
「中盤から先発を早い回に降ろし、リリーフ陣をつぎ込む“マシンガン継投”が増えたが、判断は桑田真澄投手チーフコーチではなく主に監督。桑田コーチは『決めているのは原監督』とボヤいていた」(巨人担当記者)
結果、チーム防御率は3.69、完封勝利数8、失点589と、リーグワーストの数字が並んだ。
打撃陣も岡本和真が本塁打30本、丸佳浩が27本と踏ん張ったが、チーム打率は、2割4分2厘とリーグワースト。元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチも次第に監督との関係が悪化していった。
「シーズン終盤は殆ど没交渉でした。試合後は『また明日から』、『打開策がわかればいいけどね』と他人事。敗戦時には球団広報が選手ではなくコーチを呼ぶルールがあるが、元木コーチは『負けたときばっかり呼びやがって!』と怒りを露わにすることもあった」(同前)
お友だち人事、消去法…新体制の不安要素
留任の監督を尻目に、桑田コーチはファーム総監督、元木コーチは内野守備担当に降格予定。村田修一コーチら3人の一軍打撃担当コーチを始め、計6人のコーチが退任した。コーチ陣に責任を取らせた形だが、不安要素は多い。次期監督と目される阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチがヘッドに昇格見込みだが、
「二軍監督時代は罰走や懲罰交代などが問題に。今も、直江大輔投手などは、制球が定まらないと怒鳴られるので、萎縮している」(同前)
新たに招聘するコーチも、
「久保康生氏は原監督と同学年で共に福岡出身で昔から仲が良いお友だち人事。第二次政権でコーチを務めた阿波野秀幸氏は、西武で引退した内海哲也や髙橋尚成氏に断られて消去法で選ばれた」(前出・デスク)
同じく復帰組の鈴木尚広氏はコーチを務めていた2019年、「一身上の都合」で辞任している。
「後にW不倫が原因だったと報じられた。今年はOBが生解説する『レジェンズシート』に出演するなど、女性問題は清算できたとのことですが……」(同前)
来季は原政権通算17年目。長期政権の歪みは拡がっている。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年10月20日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf3d65e1b2f20dc6dee411e3614af6c2d268d328