あわせて読みたい
知ってた?実は高級品『ミモレットチーズ』
👉原料は牛乳だが、アナトー色素を使っているので色はオレンジ色。
大きさは20cmほどの上下がつぶれたボール状。
表面はクレーターのような穴が開いて、粉を吹いている。
種別はセミハードチーズ、またはハードチーズに分類される。
干からびたチーズじゃないよ!ミモレットだよ!【チーズ紹介16】 – YouTube (出典 Youtube) |
◆近年、スーパーなどでも見かけるようになった「ミモレットチーズ」は、フランスまたはオランダが原産とされるハードタイプのチーズである。
「ミモレット(Mimolette)」と呼ばれるこのチーズは、熟成が進むと表面にクレーターのような穴が開き、粉を吹く。
そして、中身は鮮やかなオレンジ色をしているのが特徴である。
このオレンジ色はアナトーという植物色素によるものである。
ミモレットチーズを日本に広めた人物は、森喜朗(もり よしろう)元首相だという説がある。
2005年(平成17年)8月、郵政民営化を掲げて国会が開かれていたが、自民党内部からも反対する人が出ていた。
当時の首相である小泉純一郎(こいずみ じゅんいちろう)は、「郵政民営化の法案が通らなければ衆議院を解散する」と発言した。
その衆議院解散を回避するため、森前首相は小泉首相のいる総理官邸を訪れた。
その会談の後で行われた会見において森元首相は、「前首相であり先輩の自分が行っても小泉首相は考えを変えない。私に対して缶ビールとこんな干からびたチーズしか出さなかった」という内容の発言をした。
後にその「干からびたチーズ」が実は高級品の「ミモレットチーズ」だったということが分かり、当時あまり知られていなかったミモレットチーズに注目が集まった。この出来事をきっかけとして、一部の食品店では品切れになるほどの人気を呼び、ミモレットチーズは日本中で広く知られるようになった。
♦因みに、1年以上たつと硬さが増すが、硬くなるほど風味が増すといわれ、特に18ヶ月以上のものは、からすみにたとえられることも多く、日本酒との相性もよい。
温度管理を失敗しダニが死滅したものや外皮を取り除いたもの、切り分けてパッケージしたものは熟成が止まってしまう。
そのようなミモレットは、保存しても熟成期間に数えることはしない。