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中国「上海Z世代」に日本の昭和が人気な理由
中国・上海Z世代(1995~2009年生まれ)
スイーツを使い切りカメラで撮る女の子たち、レコード限定でシティーポップをかけるDJイベント、「昭和米国物語」なる中国産ゲームがリリースされるというニュース、ツイードのスーツやコールテンのジャンパースカートが並ぶ古着店…。
筆者の住む上海の日常にはいま、「日本の昭和」があふれている。
「ただ、廃虚観賞、ヤンキー文化(タケノコ族、聖子ちゃんカット、なめ猫)、プロレスなどは彼らに刺さっていない。
同じ昭和文化でも伝わるものと伝わらないものがあって、選別されていると感じますね」誰かに見せるためのもの、派手で映えるものよりも、自分の心の中や生活を豊かにする文化が選ばれているということだろうか。
休日、レコードに針を落とし、好きな本のページをめくる…。
その時間と、そのときの心の動きは多分SNSには残せない。どの世代よりも忙しく、ストレスにさらされているという中国のZ世代の心のなかが、少しだけ見えた気がした。
(上海・萩原晶子)