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【画像】魅惑の『うる星やつら・ラムちゃん』ドット・コム
🤔ラムはもともと「脇役のひとり」だった。 36年ぶりのアニメ化で振り返る
👉うる星やつら✨ラムちゃん
高橋留美子の漫画作品及びそれを原作としたテレビアニメ作品『うる星やつら』に登場する架空の人物で、同作のヒロイン。
俳優: 平野 文
パートナー: 諸星あたる
作者: 高橋 留美子
テレビ番組: うる星やつら
架空の世界: Urusei Yatsura
声優: 平野文(1981年版); 上坂すみれ(2022年版)
面堂の部下には鬼っ娘(おにっこ)と呼ばれている。基本的に容姿は地球人と酷似しているが、耳が少し尖っていて、頭に小指ほどの小さい二つのツノを持つ。
このツノは鬼族の特性として成長に伴って生え替わる。髪の色は、原作では虹色(構造色)で、見る角度によって様々に変色する。
アニメ第1作では常に緑色だが、第2作では緑を基調としつつ青や黒などのグラデーションが取り入れられているほか、電撃を放つ際のみ原作同様の虹色になる。
身長はあたるや面堂などの主な男子生徒よりも低く、他の同級生の女子キャラクターとほとんど同じなので、日本人女子の平均程度とみられる。
作中でラムを見た多くの男子キャラからは「すごい美人」「かわいい」「ぐらまあ」などとその容姿を褒められる美少女である。
普段は、日本古来の鬼のイメージとして形称化されることがある「虎縞模様」のビキニとロングブーツを着用しており、露出度が非常に高い。
とてもセクシーな曲線美の持ち主で、作品初期には露出度の高さと相まって色気で男性キャラを魅了する場面も見られ、あたるも、第1話で鬼ごっこの相手がラムとわかった瞬間「ツノをつかむには体をつかまんと…」と言ってにやけるシーンがある。
友引高校に通うようになって以降はセーラー服をはじめとして、地球の一般的な女の子の服(和服も含め)を着る場面も増えた。
またアニメ版ではセーラー服着用の際、しのぶ達一般生徒が赤いスカーフを付けているのに対し、彼女だけ黄色のスカーフを付けている。下着は、普段着でもある虎縞ビキニ。
こうしたラムのキャラクターデザインは、高橋留美子自身の原案スケッチによると、当初、「ショートヘアでビキニ」タイプと「ロングヘアでミニワンピ」タイプの2案が存在し、最終的には1978年(昭和53年)の正月に両案 の折衷案ともいえる「ロングヘアのビキニ」で決定した。
また、本来ラムは『うる星やつら』を連載する以前に考えていた短編のキャラクターとして登場させる予定であった、と原作者は語っている。
新作アニメ『うる星やつら』の放送が10月14日未明から始まった。
1981年から86年にかけてフジテレビ系で放送されて一世を風靡したアニメだが、今回は同系列の深夜アニメ枠「ノイタミナ」向けにリメイクされ、36年ぶりにカムバックした。
新作にも関わらず、ブラウン管のテレビや、黒電話など時代設定に関しては、1980年代の放送当時のまま変えてないのが特徴。
「昭和の雰囲気をこれでもかと見事に再現している」と話題だ。
『うる星やつら』を代表するキャラクターといえば、鬼族の宇宙人「ラム」だが、実はもともと第1話のみに登場する「脇役のひとり」だったことはご存じだろうか。
新作放送を機に知られざる初期設定を振り返ろう。
【安藤健二・ハフポスト日本版】
14日のリメイク版第1回放送。前半で描かれたのは、原作第1話と同じ「かけめぐる青春」だった。
地球の命運をかけて、主人公の諸星あたると地球の運命をかけて鬼ごっこしていたラム。あたるの言葉をプロポーズと勘違いして「わかった、そこまでいうなら結婚してやるっちゃ」と受け入れる。
その後、自宅でテレビを見ているあたるの前にラムが登場。あたるは「お前、帰ったんじゃなかったのか!」と慌てるが、ラムは「夫婦が一緒に暮らすのは当たり前だっちゃ」と反論。
あたるの家に同居するようになるというエピソードだった。
ラストの自宅での描写は、今回の放送で新たに追加されたものだ。高橋留美子さんの原作漫画や、1981年の旧アニメ版では、ラムがあたると結婚すると告げるところで話が終わっていたのだ。
不思議なことに、原作の第2話「やさしい悪魔」はあたると、ガールフレンドの三宅しのぶのやり取りがメインでラムは一切登場しない。第3話の「悲しき雨音」でようやくラムが地球に帰ってきて、「夫婦が同居するのはあたりまえだっちゃ!!」と同居するオチで終わる。
今回の新作アニメはラムが登場しない第2話を無視して、「かけめぐる青春」を原作第1話と3話のラストを繋げる構成になっていた。旧作アニメでは、原作第1話のエピソードの後に第3話を放送していたが、さらにショートカットした格好だ。
👉ラムはもともと第1話のみのゲストキャラだった
原作第2話になぜラムが登場しないのか。原作者の高橋さんは過去のインタビューで真相を明らかにしている。
『うる星やつら』の原作漫画は1978年のスタート当時、週刊少年サンデーに計5回の集中連載だった。あたるを中心とした群像劇になる予定で、ラムは第1話のゲストキャラを想定していたという。
ただ、高橋さんが第3話の構成を考えていたときにアイデアが出ず「進退きわまって」第1話のラムを再登場させたのだった。
過去にメディアで掲載された高橋さんの回想を引こう。
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・少年サンデーグラフィック・スペシャル[うる星やつら完結編]小学館
最初は5回連載の予定でしたから、描きたいキャラクターより、やりたいネタの方に重きを置いた。ラムは、第一回目のゲストキャラクターだったんです。だから2話目はでてこない。もう自分の星に帰っちゃったということで終わっていた。ところが3話目のコンテで煮つまりまくった。進退きわまってしまって、あの娘(こ)を使おう。と、再登場させたわけです。
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・高橋留美子画業35周年インタビュー(コミックナタリー)
「うる星」は当初5話短期連載の予定だったので、あたるが次々変な人に出会っていくオムニバスにするイメージで始めました。1話目はあたるとラムの話。その次は別の変な人、という具合にするつもりだったんです。それが、なんとなく3話目でもう一度ラムを出したら、世界観がまとまってきたので……。
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・漫画家本vol.14 高橋留美子本(小学館)
2話目にはラムは出てきませんしね(笑)。そのことからもわかるように、当初のヒロインはしのぶで、ラムはあくまでも脇役のひとりに過ぎませんでした。
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苦肉の策が転じて人気キャラに
もし高橋さんが第3話の構成がすんなりと決まって、ラムが登場しないまま話が終わっていたら、『うる星やつら』は全く別の作品になっていただろう。ラムを中心とした作品にはならず、今のような人気コンテンツになることもなかったのかもしれない。