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村上宗隆の一発に泣いた阪神・藤浪晋太郎 米球界は〝適応能力〟を評価
メジャー挑戦はありだと思う。 今のままなら厳しいという意見は勿論分かる。藤浪のよ…もっと見る
3回、ヤクルト・村上(後方)に逆転2ランを浴びた阪神・藤浪
今オフのメジャー挑戦を希望している阪神・藤浪晋太郎投手(28)が、13日のCSファイナル第2戦(神宮)に先発。メジャー複数球団が視察に訪れたなか、ヤクルトを相手に3回61球、2安打2失点の結果に終わった。
立ち上がりは最速156キロの直球主体の力勝負で2回まで4奪三振。だが〝1球〟に泣いた。1点リードの3回二死一塁の場面で、主砲・村上宗隆内野手(22)に外角直球を左翼席へ運ばれ、痛恨の逆転2ランを被弾。この回で降板となった。
「序盤からしっかり強いボールを投げ込む意識でした。失投ではなかったですが、うまくホームランを打たれてしまい、リードを守ることができずに申し訳ないです」(藤浪)
シーズン終盤からチーム方針で中継ぎに回っていたが、今回の登板は今オフにポスティングシステムでの米球界挑戦の意向を表明後、初の先発機会。ほろ苦い結果も、海の向こうの関係者には「先発・中継ぎ」と短期間で役回りを変えられる器用さは〝プラス〟として受け止められている。
米球界関係者によると「実際に先発で獲るとなれば、ローテの5、6番手の契約では」と、メジャーの先発枠としては〝当落線上〟の評価だという。ただし、そこで付加価値がつくのは先発以外の起用も可能な人材か否か。ア・リーグのスカウトは「プレーオフを狙うチームであるほど、先発・中継ぎと適性能力のある先発は欲しがる。夏場を過ぎればプレーオフ進出や地区優勝がかかるチームは、エース格を中4日の短い間隔で回して、日本の『第2先発』みたいにローテから外れた先発をロングリリーフに回し、勝機を高めるやり方をするから。『勝ち』に行くチームほど、すぐに順応できる人材は需要はある」と指摘する。
シーズン終了後に球団と会談の場を持ち、実際に藤浪の希望がかなうかどうかは今後次第も、いざ市場に出れば、幅広い役回りに対応できる右腕は、米球界からの〝興味〟を引くだけのスペックを兼ね備えていることは間違いなさそうだ。
東スポWeb
https://news.yahoo.co.jp/articles/148fea81b71f981ea2ab042dd7d181db08ec6b48