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第99回箱根駅伝予選会 明大、大東大、早大がトップ通過候補か 東海大・石原翔太郎、明大・富田らの走りに注目
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第99回箱根駅伝予選会は10月15日(土)、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、国営昭和記念公園にフィニッシュとするハーフマラソンのコースで行われる。本戦への出場枠は前回と変わらず「10」。昨年までの2年間は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から陸上自衛隊立川駐屯地内の周回コースのみで実施されたため、3年ぶりの“公園内決戦”となる。
選考方法は従来通り。各校10名以上12名以下がハーフマラソンに出走し、各校の上位10人の合計タイムで争われる。すでに発表されているチームエントリーを反映させた最新情報で予選会の勢力図を分析していく。
各校のエントリーリストを見ると、有力選手が何人か外れているのが見て取れる。東海大は長らく戦線離脱していたエースの石原翔太郎(3年)が入った一方で、28分21秒80の松尾昂来(3年)ら10000m28分台6人が登録外に。日体大もエースの藤本珠輝(4年)を筆頭に主力複数が外れるなど、ベストオーダーとはならなかった。
■10000mPB上位10人平均は明大がダントツ
各校エントリー選手の10000m自己ベストを集計し、上位10人の平均タイムを出したものが以下の表だ(※本来であれば本番と同じハーフマラソンの自己ベストを用いるべきだが、タイムを持っていない選手が多いため10000mで比較する)。
①明 大 28.49.20(28.43.69)
②東海大 28.49.68(前回シード校)
③大東大 28.54.65(29.25.22)
④早 大 28.58.12(前回シード校)
⑤日 大 29.07.55(29.44.36)
⑥日体大 29.07.69(28.58.05)
⑦山梨学大 29.09.19(29.22.36)
⑧神奈川大 29.10.53(29.13.32)
⑨中央学大 29.13.14(29.04.43)
⑩城西大 29.13.49(29.21.55)
=====通過ライン=====
⑪立 大 29.15.51(29.40.29)
⑫拓 大 29.18.17(29.00.94)
⑬国士大 29.21.71(29.06.53)
⑭駿河台大 29.32.62(29.29.35)
⑮専 大 29.32.82(29.42.45)
⑯東農大 29.38.01(30.00.13)
⑰上武大 29.42.42(29.26.49)
⑱筑波大 29.58.31(30.02.12)
※留学生が複数いる大学は記録の良い選手を反映
※右のカッコ内の数字は昨年の同時期のタイム
※小数点第3位以下は切り上げ
ランキングトップは明大。10000m28分台の杉本龍陽(4年)と堀颯介(1年)は外れたものの、14人中8人が28分台という高い総合力を持つ。
2位の東海大は前述の通り多くの主力が登録されなかったものの、それでも高い水準を示している。
3位以下は大東大、早大と続き、ここまでが10人平均で28分台となる。5位以下は日大、日体大、山梨学大、神奈川大、中央学大、城西大と、ここまでが通過圏内だ。
前回の本戦出場校では国士大と駿河台大がタイムを落とし、平均タイムの上では通過圏外。専大は昨年の同調査でも16位だったが、見事に予選会を突破した実績がある。
トップ通過、本戦出場ラインのゆくえは?
前述の10000mの平均タイムや、今年の勢い、これまでの予選会での実績などを踏まえ、今大会の勢力図を予想した。
A(上位候補)
明大、大東大、早大
B(通過濃厚)
東海大、中央学大、神奈川大
C(通過候補)
城西大、山梨学大、日体大
D(ボーダー付近)
日大、国士大、専大、立大、拓大、駿河台大
E(チャレンジ校)
上武大、東農大、筑波大、流経大など
明大はトップ通過した前回の予選会で全体30位以内だった加藤大誠(4年)、児玉真輝(3年)、櫛田佳希(4年)、小澤大輝(4年)が健在。選手層の厚さは予選会出場校ではピカイチで、調子の良い12人がスタートラインに立つことになりそうだ。大東大は6月の全日本大学駅伝選考会で5位通過して勢いがある。ケニア人留学生のピーター・ワンジル(2年)のほか、久保田徹(3年)や大野陽人(4年)ら日本人選手も強力で、2年ぶり突破を1位で決めてもおかしくはない戦力だ。
※以下引用先で