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知ってた?マラソンでペットボトルを減らす方法
ペットボトルなどのプラスチックゴミは深刻な環境汚染を引き起こし、世界的な問題となっており、その解決策が求められている。
イギリス・ロンドンで2019年4月に開催されたマラソン大会において、ペットボトルのゴミを20万本も削減したあるアイデア商品がある。
それはロンドンにあるNotpla社の食べられる液状カプセル飲料「Ooho!」である。
このロンドンマラソンは毎年、世界中から約4万人ものランナーが集まる規模の大きな大会である。
そんなマラソン大会で問題になるのが、給水所で配られる水分補給用のペットボトルで、ランナーは水を飲んだ後に道端にそのペットボトルを捨ててゴミとなる。
そのマラソン大会で配給されるペットボトルの数は92万本にも上り、資源の無駄遣いや環境への悪影響が懸念されていた。
そんな中で、ペットボトルの代わりにランナーに配られたのがカプセル飲料である。
このカプセル飲料の外側を覆うのはプニプニとした手触りの透明なソフトカプセルで、その素材は植物や海藻から抽出された成分で作られている。
そのため、中の水を飲んでこのカプセルをそのまま食べても体に害はない。また、中の水だけ飲んでカプセルを捨てたとしても、1か月前後で自然に分解されるため、環境汚染の心配もない。
ロンドンマラソンでは普通のペットボトルとは別にこのカプセル飲料を3万個配給したことで、20万本ものペットボトルを削減することができた。
また、カプセル飲料の中に入れる液体は水に限らず、ケチャップやマヨネーズなども入れることができ、プラスチックに代わる容器の素材として期待されている。