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金村義明氏、ロッテ新監督の吉井理人氏は裏がない男 ベンチ裏の鏡を割ったり、仰木監督との握手を拒否
吉井理人新監督
ロッテは7日、来季監督に、球団のピッチングコーディネーターと野球日本代表の投手コーチを務めている吉井理人氏(57)が就任すると発表した。2日の最終戦セレモニーで井口資仁監督(47)が電撃退任を発表し、後任の選定を急いでいた。スポーツ報知評論家・金村義明氏が語る、吉井氏の素顔とは-。
吉井新監督の若い時は短気だった。私の2年後輩だった近鉄時代、ベンチ裏の鏡を割ったり、仰木監督との試合後の握手を拒否したり…。
しかし逆に言えば、裏がない男。オリックス監督になった仰木さんが“生前葬”と言った殿堂入りパーティーの壇上で「社長、吉井と契約してください。給料は俺が払う」と、吉井のクビを撤回させた。若い頃の反抗的な態度にもかかわらず、仰木さんは、一本、筋が通っている吉井の人間性を認めていたのだろう。
引退後にコーチになっても、吉井らしさは変わらない。自分を曲げず、意見を主張する。だから、監督らと衝突することもあったと思うが、上にヨイショなんてしないから、選手からの信頼が厚い。
近鉄から移籍したヤクルトで野村監督に教わり、投手としても人間としても成長した。「古田のリードに一度も首を振らなかった」と言っていた。頭を使う野球に目覚め、メジャー、筑波大大学院にも行き、野球理論を深めた。投手を育成する手腕は文句なしで、特に佐々木朗をさらに飛躍させてくれると期待する。
弱点が一つある。試合中にカミナリが鳴ると、ピッチングにならなかった(笑い)。指揮する来年、試合中にカミナリが来ないことを祈っている。(スポーツ報知評論家・金村義明)
報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/64e72f39c0195badba50d232c956f70923507182