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横浜BC・河村勇輝、”日本代表”として挑むBリーグへ「結果を残していく」将来は「イチローさんや大谷翔平選手のような一流に」
プロバスケットボール男子Bリーグの2022―23シーズンは29日から開幕する。ポイントガードで、7月に日本代表デビューを果たした期待の河村勇輝(21)=横浜BC=がスポーツ報知のインタビューに応じ、“代表”の肩書きを背負って挑む今季へ「結果を残していかないといけない」と思いを語った。チームは初のチャンピオンシップ(CS)進出を目指し、自身にとっては23年8月のW杯(沖縄他)に向けた飛躍のシーズンとする。
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河村は福岡第一高時代に当時のBリーグ最年少出場を果たすなど、若くから日本バスケ界にその名をとどろかせてきた。アシックス主催の監督就任イベントでは全国202校から応募が殺到し、今や10代プレーヤーの憧れの存在でもある。今年ついに夢の日本代表デビューを飾り、W杯予選、アジア杯を経験。昨夏の東京五輪で女子を銀メダルに導いたトム・ホーバス監督の下で、自分への新たな伸びしろを見つけ、Bリーグ開幕を迎えようとしている。
「僕の役割はアグレッシブな守備とゴールにアタックして、パスを供給することだと思っている。同時に、チームとして求められているスリーポイントも遂行しないといけない。そこのバランスはまだ課題で取り組んでいかないといけない」
横浜BCは昨季、過去最高勝率をマークするも全体15位。今季、河村はチームの中心となり、初のCSを目指すとともに“日本代表”としてBリーグもけん引していく決意だ。
「代表活動で得たものは、チームに還元することが役目。現時点で日本代表のPGであることには間違いないので、しっかりと結果を残していかないといけない。代表の肩書があることで、プレーはもちろん、コート外での立ち居振る舞いも求められる。プレッシャーにはなってくるが、はねのけて戦っていくことも代表としての器だと思う」
名実ともに日本トップの司令塔は、Bリーグで成長し、23年W杯、24年パリ五輪へと羽ばたいていく。
「五輪に出て活躍したいですし、イチローさんや大谷翔平選手のように人間的に認められる一流選手になりたい。将来、海外のリーグなども目指せる場所としてはあるとは思う。でも、今はBリーグ、代表と直近の目標をこなして、積み重ねていきたい」
熱い気持ちを胸に新シーズンが幕を開ける。(取材・構成 小林 玲花)
◆河村 勇輝(かわむら・ゆうき)2001年5月2日、山口・柳井市出身。21歳。6歳でバスケを始める。Bリーグでは、福岡第一高3年だった20年1月に三遠に特別指定で入団し、当時史上最年少18歳8か月23日で出場。東海大を中退し、22年3月にプロ転向。日本代表は22年7月のW杯アジア予選・台湾戦でデビューを果たした。身長172センチ。
◆2022~23年シーズンB1リーグ大会方式 24チームが東・中・西の3地区に分かれレギュラーシーズンを戦う。各地区上位2チームと、残り18チームのうち上位2チームがトーナメント(2戦先勝)方式のCSに進出。23年5月11日からCS準々決勝が始まり、5月27~30日に決勝が行われる。
報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f5b214a8b179616baf463e65588aec02481ebe4