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巨人・桑田真澄1軍投手チーフコーチ、来季ファーム総監督へ 今季8人プロ初勝利導いた手腕で若手育てる
巨人が桑田真澄1軍投手チーフコーチ(54)について、来季のファーム総監督への配置転換を検討していることが6日、分かった。
今季、チームは4位に終わったが、プロ野球新記録となる8人のプロ初勝利が誕生するなど若手投手の成長を支えた。
来季は2、3軍の育成に携わり、巨人のエースとして通算173勝を挙げた野球理論を若手投手に還元。
リーグV、日本一奪回の鍵を握る新戦力を育て上げる。
覇権奪回への鍵を握る戦力の底上げというミッションが、桑田コーチに託される。
今季は1軍投手チーフコーチを務めたが、来季はファーム総監督への配置転換が検討されており、2、3軍で鍛錬を積むヤングGの指導に携わるもようだ。
桑田コーチは現役時代に通算173勝(141敗)、最優秀防御率2度、MVP、最多奪三振、沢村賞を各1度受賞。
引退後は評論家活動の傍ら、早大大学院、東大大学院で投球フォームなどの動作解析などにいそしみ、東大野球部や桜美林大の特別コーチとしてアマチュア指導に携わった。
21年に投手チーフコーチ補佐として15年ぶりに巨人に復帰し、今季からチーフコーチに昇格していた。
今季は自身の経験に基づく技術指導や練習法を導入し、野球理論をチームに還元。チームは4位に終わったが、先発の堀田、赤星、山崎伊、直江、井上を含む、プロ野球新記録となる8人がプロ初勝利を挙げるなど若手が大きく台頭した。
「選手の伴走者」を理想に掲げ、対話を重ねながら成長方法をともに模索。
日々の練習の中ではわずかな変化を見逃さないように目を光らせ、試合中、ベンチへと戻った先発投手の横に座って対話する姿はおなじみとなった。
今季、新人記録となる37セーブを挙げた守護神・大勢は、感謝を伝えたい人として同コーチの名を挙げ、「体調、メンタルだったりを本当に配慮していただいた」と語るなど、厚い信頼関係を築いた。
配置転換の狙いは戦力の底上げだ。
2年連続のV逸という苦境からの脱却を図るためには、今季以上に新戦力の台頭が欠かせない。
現在ファームではルーキーの山田や代木、石田、育成の京本ら潜在能力を秘める若手投手も多く、桑田コーチの野球理論を直接学ぶことは飛躍への大きなきっかけとなり得る。
また、選手に寄り添う指導手法は、若手の多いファームの雰囲気にもマッチするだろう。来季10年ぶりの日本一へ向けて、新戦力を送り込んでいく。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6000d518a250729b637b8eca0e3a2e7e065e194b