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阪神・矢野監督「楽しんで」CS突破だ “俺たちの野球”貫き最後のドラマ起こす
「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」に挑む阪神の矢野燿大監督(53)が7日、横浜スタジアムで行われた共同会見に出席し、意気込みを語った。初戦先発の青柳に信頼を寄せつつ、藤浪、西純を中継ぎ待機させて接戦をものにする考えを明かし、打者のキーマンには中野の名を挙げた。今季限りで退任する指揮官は「本当にいいチーム。俺も少しでも長くやりたい」とCS突破を誓った。
4年間、苦楽をともにした選手が、つかんでくれたCSという“延長戦”。矢野監督は最後の最後まで『楽しむ』ことを強調した。
「俺は楽しみたいと思ってる。それが日本シリーズまで続くと信じて。また、そこに絶対行くんだという思いで。本当にいいチームなんで。俺も少しでも長くやりたい」
19年の監督就任から3、2、2、3位。20年はコロナ禍で開催がなく、指揮官としては3度目のCSとなる。もう来年はない。泣いても笑ってもラストチャンス。「最後やと言って臨んだシーズンで、選手たちが粘って勝ち取ってくれたCSなんで。俺としては特別な気持ちというのはある」とうなずく。
大事な大事なファースト初戦。一時は才木をオープナーとして先発させるプランも浮上したが、最終的にはリーグ投手3冠の青柳に託すことになった。共同会見では「2年連続でタイトルも獲りましたし、やっぱりこの試合を任せたい。思い切り躍動して、強気に立ち向かう投球をしてくれると思う」と信頼の言葉を口にした。
相手先発も今永。両エース先発での接戦が予想されるなか、藤浪、西純を中継ぎで待機させる。「ウチとしては1点を守るというか、接戦に持っていきながら、どう勝ち切るかっていう継投になる」と、強力な投手陣を駆使する守り勝つ野球を宣言。負けられない戦いが続いた、シーズン最終盤と同じ戦法で挑んでいく。
一方で打者のキーマンには、中野を指名した。「ウチは足を使えるチーム。中野が出た後、近本から始まるクリーンアップというのは、相手には嫌なところだと思う」。今季、今永に対して9打数4安打、打率・444の好成績を残す切り込み隊長に期待した。
いつ終わるか分からない最後の戦い。「苦しい試合になると思いますが、その中でどれだけ楽しめるかが僕たちのポイントになってくる」。今こそ矢野野球の集大成を見せつける。