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阪神 マルテCS三塁起用急浮上 深刻な左腕アレルギー、左投手苦にしない助っ人で打開策
阪神ジェフリー・マルテ内野手(31)が8日開幕のCSファーストステージDeNA戦(横浜)で三塁起用される可能性が3日、急浮上した。チームは今季、相手先発が左腕の試合で10連敗を喫するなど、深刻な左腕アレルギーに苦しんだ。DeNAには今永、浜口、石田ら好左腕が並んでおり、左投手を苦にしない助っ人を打開策とする可能性が出てきた。
昨季自己最多の128試合出場で22本塁打を記録した大砲も、来日4年目の今季は33試合出場で打率2割5分6厘、わずか1本塁打に終わった。シーズン開幕後から右足を3度も故障。戦線離脱を繰り返し、8月末に1軍再昇格後も代打出場が目立っていた。とはいえ体調が万全であれば、チーム屈指の迫力はやはり魅力に違いない。そこで持ち上がったのが三塁起用プランとみられる。
もちろんリスクは少なくない。もともと一、三塁を守れる選手とはいえ、今季は1度も三塁に就いていない。128試合に出場した昨季も三塁守備は1試合だけ。今後はCSを見据えて、4日(対日本生命)、5日(対日本海オセアンリーグ選抜)の2軍練習試合(鳴尾浜)で三塁守備の試運転を行う可能性が高い。この2日間でGOサインが出れば、横浜で三塁マルテが実現するかもしれない。
仮に助っ人が三塁に収まれば、一塁原口、三塁マルテ、左翼大山、右翼佐藤輝のパワー型布陣が有力。苦手の左腕攻略へ、奥の手を繰り出すか否かにも注目が集まりそうだ。
▼今季の阪神は、相手先発が左腕のときに22勝32敗と苦手にしている。相手先発が右腕だと46勝39敗4分けで、左右で大きく成績が変わる。8月9日DeNA戦から同26日中日戦にかけては相手左腕が先発時に10連敗。中日大野雄には5月6日に10回2死まで完全投球を許すなど、今季3勝を献上し防御率も1点台。CSファーストSで対戦するDeNAでは、石田と浜口には防御率1点台と苦戦している。
◆阪神マルテが三塁の場合の予想オーダー
<1>(遊)中野
<2>(二)糸原
<3>(中)近本
<4>(左)大山
<5>(一)原口
<6>(右)佐藤輝
<7>(三)マルテ
<8>(捕)梅野or坂本
<9>(投)