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知ってた?視力検査のアレ【 C 】の名前
日本でよく使用されている、アルファベットの「C」のようなマークを用いた視力表です。
視力表から5メートル離れたところに立ち、印字された上下、右左、斜めなどのさまざまな方向に向いたランドルト環(以下「Cマーク」)の切れ目を判別できるかどうかで視力を判定します。
視力検査に使う「C」のマークはランドルト環と呼ばれています。
これは考案者であるフランスの眼科医、エドムンド・ランドルトさんの名前に由来しています。 同時期に活躍した作家コナン・ドイル(医師でもあり、シャーロックホームズの生みの親)と友人だったと言いますから、大分以前から使われていることになります。
👉1909年(明治42年)、イタリアのNaplesで開かれた第11回国際眼科学会にて制定された後、日本ではランドルト環を用いた視力表に移行することとなりました。
ランドルト環のすきまと目の中心がつくる角度のことを“視角”といいます。 視角は、1°の60分の1である1’(1分)で表されます。
🤔基準1.0はどうして決まったのか?
視力の単位は、「文字や形を視標として用いて 各部の太さや間隔を視角1分、その全体を視角5分としたとき、正常な眼はこれを見分けることができる」とされました。
そこでランドルトは、この「5分1分角の原理」を用いてランドルト環を作りました。
視力を測るには、水晶体が調節を していない「無調節状態」で測ることが良いため、実際に測るときには5 mの距離としました。
そして、5 mを基準にランドルト環の大きさが決まり、「5分1分角の原理」を用いたときの視力を1.0とした基準ができました。