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韓国政府が信用格付け会社『S&P』と交渉開始!ここで格付けが落ちると最悪
他にも、盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんが大統領が就任する直前、2003年02月10日、『Moody’s(ムーディーズ)』が「positive」から「negative」に引き下げたことがあり、本件は文在寅さんが自伝『運命』が悔しそうに記しています。
国の信用格付けが下がると、資金調達コストが上がってドル建てで資金を調達する韓国政府、企業が困るのです。また、信用格付けが下がると資金流出の懸念が高まるので、こちらも困ったことになります。
韓国の金融当局は、毎年、世界的な信用格付け会社『S&P』『Moody’s(ムーディーズ)』『Fitch(フィッチ)』とそれぞれ協議を行っています。
韓国政府側からすれば、これは格付けが下がらないようにするための交渉の場といえます。
高橋洋一先生がおっしゃっているとおり「格付け会社なんてアテになるものか」なのですが、日本はそうでも韓国としては格付け会社に信用等級を下げられるのは困るのです。
ましてや、ウォン安が進み、資金流出が懸念されている現況です。
ここで「格付けが下がります」なんてことになったら目も当てられません。
で、『S&P』は、2022年09月26~28日の3日間で、企画財政部、産業通商資源部、金融委員会、『韓国銀行』、韓国開発研究院などの金融当局と面談を行います。
以下が企画財政部が出したプレスリリースです。
【中略】
-同時に、家計負債だけでなく企業・財政など全ての部門で過剰な負債は、経済ファンダメンタルの負担要因として作用するだけに今後特別な警戒心を持って管理していくと述べた。
-一方、対外健全性に関しては最近、グローバル不確実性の拡大に伴い韓国経済も影響を受けているが、外貨LCR・外国為替保有額・純対外資産規模などを考慮すると、韓国経済の対外健全性は良好だと説明し、S&Pもこれに全面的な共感を表した。
□政府は今後もS&Pなど国際信用評価社と緊密に協議する一方、G20財務長官会を契機にしたS&Pとの協議、海外投資説明会などを通じて韓国経済の対外信認維持に万全を期していくだろう。
ㅇ参考:S&Pのわが国の信用等級・展望は’16年から歴代最高水準の「AA・安定的」に維持されている。S&Pは今回の年次協議の結果を反映し、来年上半期にわが国信用等級を発表する予定だ。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「国際信用評価会社S&P、’22年韓国年次協議の実施」
https://www.moef.go.kr/nw/nes/detailNesDtaView.do?searchBbsId1=MOSFBBS_000000000028&searchNttId1=MOSF_000000000061192&menuNo=4010100
注目したいのは、企画財政部が「韓国経済の対外健全性は良好だ」と説明し、「S&Pもこれに全面的な共感を表した」という部分です。
本当に『S&P』が共感を示したのか、気になるところです。
また、企画財政部が正直に「家計負債だけでなく企業・財政など全ての部門で過剰な負債」と述べている箇所も注目に値するでしょう。
政府・企業・家計の3部門全てで過剰な負債を抱えていることを認めています。
識者、韓国ウォッチャーから「韓国人はうそつきだが正直だ」などと評されるのはこの辺りだと思われます。
協議の結果、格付けがどうなるのかは2023年の上半期中です。ドボン騒動を起こしていなければいいですね。
(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/90036