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9月27日付のサンケイスポーツがそう報じたことで、在阪マスコミに衝撃が走った。というのも、すでに文春オンラインでも報じられているように、阪神は報道各社に来シーズンから指揮を執る監督の人選について、クライマックスシリーズ進出の可能性があるうちは報道を自粛するよう通達していたからだ。筆者も確認したが「自粛」、「協力」、「お願い」などの言葉は使っているものの、破った場合のペナルティも明記しており、圧力なのは間違いない。
通常、シーズン中の人事報道に球団が神経をとがらせる理由は「現時点でのスタッフが懸命に戦っているから」である。うすうす感づいているケースは多々あるし、実際にフロントは水面下で動いているが、そうは言っても「やはりオレはクビなのか」と士気が下がるのを避けたいのだ。
しかし、今シーズンの阪神は違う。矢野燿大監督自身がキャンプイン前日にチーム内外に今シーズン限りの退任を表明。それ(公表)を球団も認めているのだ。秋風が吹けばスポーツ記者の目が「次」に向くのは春先からわかりきっていたことだし、そうさせたのはタイガースである。「書くな」は、はなはだ筋違いだが、どうやら無理が通って道理の方が引っ込んだようだ。
「もちろんキャップクラスではとても判断できず、編集幹部が検討しました。各社とも不満はかなり出たようです」
在阪スポーツ紙記者が解説するまでもなく、報道の自由、取材努力の否定につながる。あくまでも「お願い」する立場のタイガースにしても、受け入れた社と受け入れない社があいまいなままでは「書き得」にもなりかねない。だから強力なペナルティが必要なのだが、結果的にはこれが効いたようだ。
「仮にCSに進出し、勝ち上がり日本一になったら主力選手の独占手記が必要です。敗れたとしても矢野監督の退任会見や、新監督のインタビュー、さらには無期限となっているため、正月紙面のための取材申し込みもすべてシャットアウトされるかもしれません。せっかく新監督を特ダネで書いたとしても、その後の報復があまりにきつすぎるという判断です」
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>阪神は報道各社に来シーズンから指揮を執る監督の人選について、クライマックスシリーズ進出の可能性があるうちは報道を自粛するよう通達していた
>破った場合のペナルティも明記
>ペナルティとはいわゆる「出禁」
>破った場合のペナルティも明記
>ペナルティとはいわゆる「出禁」
サンスポが思い切ったことをやったということなんか。出禁になるとは思えんけど。 https://twitter.com/numberweb/status/1574580912012017673 …