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阪神・湯浅 ヤクルト斬り任せろ!今季8戦無失点で奪三振率12・38 「どんな場面、状況でもゼロで」
残り3戦の全勝フィニッシュには、この男のフル回転が必要不可欠だ。阪神・湯浅が逆転でのCS進出を目指すチームへの貢献を誓った。
「残り3試合なのでどんな場面、状況でもゼロで抑えてチームの勝ちに貢献できるような投球ができるようにしっかり準備したい」
開幕から安定した投球を続け、今や不動のセットアッパーに定着した右腕はラストスパートへ気合を入れた。期待せずにはいられないのが、3試合すべての対戦相手となるヤクルトとの好相性だ。今季は8試合に登板し無失点で、奪三振率12・38は球団別トップ。前日25日にリーグ連覇を決めた王者には無類の強さを誇ってきた。同世代の主砲・村上も2打数無安打に封じており「向こうも(本塁打の)記録がかかって狙ってくると思いますし、対戦したら抑えられるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。
現在25試合連続無失点。無双の裏には“小休止”がある。リフレッシュを理由に6月6日に出場選手登録を抹消。「10日間のリフレッシュ抹消がなければどうなっていたか」と振り返る。右前腕に張りを感じながらの登板を続けていたところでの首脳陣の配慮。「戻ってこられる保証もないし。抹消なしでやった方が良かったとは思いますけど。(首脳陣に)感謝しかない」と大きな分岐点だった。
だからこそ、極限の3位争いで強くなる献身の思い。走者を背負った場面でのリリーフ、イニングまたぎも望むところだ。「どんな場面でも自分の中で準備できていれば抑えられると思う」。23歳の剛腕が3連勝の道筋をつける。(遠藤 礼)