【朝鮮日報】 「東北工程は学術問題」という中国のうそ…韓国史全体を横取りしようというのか

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【朝鮮日報】 「東北工程は学術問題」という中国のうそ…韓国史全体を横取りしようというのか

1: LingLing ★ 2022/09/25(日) 21:45:28.83 ID:CAP_USER
【コラム】「東北工程は学術問題」という中国のうそ
・政治の論理で高句麗史を歪曲しておいて「学問の領域」だと強弁する中国
・今度は古朝鮮の歴史すら否定…韓国史全体を横取りしようというのか

中国の高句麗史歪曲(わいきょく)で韓国全体が騒然としていた2004年9月、ソウルで高句麗史の国際学術大会が開かれた。中国からやって来た東北工程の主役学者らの中で、ある老学者が暗い表情をしていた。延辺大学渤海史研究所長を務めた朝鮮族の方学鳳氏だった。

中国の学者らが「高句麗は中国史の一部だ」「高句麗は中国の歴史が多民族の大家庭を築く過程の一つだった」と声高に強弁しているとき、彼はおおむね沈黙を守っていた。生涯にわたり高句麗と渤海の歴史を研究してきた彼もまた同じ考えなのだろうか? 最後に壇上に立ち、質問を受けると、方所長はうっすらほほ笑みを浮かべつつ控え目に語った。

「私の論文で高句麗の城を都城と書いたのは、一国の首都という意味です」

どういう意味なのかすぐに理解できた。「高句麗は中国の地方政権ではない」と婉曲(えんきょく)的に言及したものだったが、それ以上の言葉はなかった。こういうことすら政治的問題のせいで遠回しに言うしかない彼の存在が、まるで、かつて中国の地に残った高句麗の遺民のような境遇に思えた。

最近、中国・北京の国家博物館における韓中日青銅器遺物展で、韓国の歴史年表から中国側が勝手に「高句麗」と「渤海」を削除し、物議を醸した。これについて中国外交部(省に相当)は「学術問題は学術の領域で専門的な討論とコミュニケーションを行うことができ、政治的操作をする必要はない」とコメントした。

果たしてそうなのか? 中国の東北工程は、学者らの「学術的議論」ではなく、当初から徹底して政治的な工作だった。1963年に周恩来首相が「鴨緑江の西側が有史以来中国の地だったというのはでたらめな論理」と言ったように、中国は1970年代まで、高句麗は韓国史の国だということを否定しなかった。

しかし1980年代、自国内の諸民族の歴史も中国史だという「統一的多民族国家論」が本格化したことで変わり始めた。現在の中国の地にかつて存在していた高句麗は中国の歴史だ-というわけだ。この論理の通りなら、今のトルコ領タルススで生まれた使徒パウロはトルコ人で、今のロシア領カリーニングラード出身のイマヌエル・カントはロシアの哲学者ということになる。

2002年から5年にわたって公式に進められた東北工程の主体である「辺境史地研究中心」は、中国国務院の傘下にある社会科学院の一機関だった。明らかに国策研究だった。2004年に韓中政府は、高句麗史問題に政治的に介入しないという口頭合意を交わしたが、吉林省社会科学院の「東北史志」は2017年まで発行されて歴史侵奪を継続し、百度百科などは高句麗が中国史だとする「固め」作業に入った。

さらに大きな問題は、中国の歴史侵奪は高句麗・渤海にとどまらないということだ。「中国社会科学院が研究書『古代中国高句麗歴史総論』で“百済と新羅も中国史の一部”と主張した」という記事を書いたのは2007年のことだった。その時点では「まさかそこまでやるとは」と半信半疑な人が多かったが、10年後の2017年、米国のドナルド・トランプ大統領(当時)は、「韓国は歴史的に中国の一部」だという習近平国家主席の言葉を伝えた。

今回の年表歪曲問題で、ほとんど注目されなかった部分がある。年表の原資料を提供した韓国国立中央博物館は、古朝鮮の建国年代を紀元前2333年としていたが、中国側はこれを「古朝鮮 年代:?~紀元前108年」と書き換えた。古朝鮮の歴史全体を否定し、中国側が地方政権と見なしている末期の衛満朝鮮のみ認めるという下心が透けて見える。

中国は最後までこの年表を修正することなく、撤去した。トランプが聞いたという習近平の言葉のように、中国が韓国史全体を「属邦」の歴史として横取りしようとしていると見るべき、相当な理由があるのだ。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者

朝鮮日報日本語版
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/09/22/2022092281164.html


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