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UFFAネーションズリーグ 新体制初黒星のドイツが敗退…ハンガリーが敵地での会心勝利で首位キープ
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ここまで1勝3分けの無敗で2位に位置するドイツは、勝ち点1差で首位に立つハンガリーをホームで迎え撃った首位攻防戦で首位浮上を狙った。フリック監督は、新型コロナウイルス感染で離脱の守護神ノイアーやゴレツカを除き現状のベストメンバーを起用。GKにテア・シュテーゲンが入ったほか、前線はヴェルナーの1トップに2列目はニャブリ、ミュラー、サネとバイエルン勢が並んだ。
立ち上がりからボールを握るドイツだが、[5-4-1]の堅固なブロックを敷くアウェイチームに対して、アタッキングサードでのプレーに苦戦。決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めない状況が続く。
これに対して手数は多くないものの、要所で良いボール奪取からカウンターに持ち込むハンガリーはワンチャンスを生かし切る。17分、左CKの場面でキッカーのショボスライが低くて速いボールを入れると、ニアにタイミング良く入ってきたアダム・サライが右足ヒールを使ってコースを変える技ありのシュートをファーポストに流し込んだ。
ホームで先制を許したドイツはすぐさま反撃を開始。27分にはサネがエリア外から左足を振ってようやくファーストシュートを放つが、以降も個での打開、コンビネーションのいずれも機能しない。さらに、不用意なロストからホフマン、ラウムと攻撃的なサイドバックの背後を突かれると、そこからガズダクらに際どい場面を作られる。
前半の内に何とか攻撃の糸口を掴みたいホームチームは終盤にかけて攻勢を強めるが、39分にラウムの左クロスに反応したミュラーのヘディングシュートはGKグラーチの正面を突いた。
低調な45分を経て逆転を期して後半に臨んだドイツは、ニャブリを下げてケーラーを投入。この交代で[3-4-2-1]に並びを変更し、ホフマンとラウムがより適性のあるウイングバックにポジションを変えた。
すると、立ち上がりの51分にはギュンドアンの浮き球パスに完璧なタイミングで抜け出したサネが胸トラップからボックス左でニア下を狙ったシュート。だが、これはGKグラーチの足を使った見事なセーブに遭う。続く53分にはホフマンの裏抜けからのマイナスの落としに反応したミュラーがダイレクトシュートでゴールネットを揺らすが、これはホフマンの抜け出しのタイミングでのオフサイドとなった。
後半は完全に相手を押し込んでよりゴールの匂いをさせるドイツだが、ハンガリーの堅守をなかなかこじ開けられない。69分には存在感を欠いたヴェルナーに代えてハヴァーツ、ギュンドアンに代えてより攻撃的なミュージアラを投入する。
後半終盤にかけてはリスクを冒して攻めるドイツが相手陣内でハーフコートゲームを展開する。だが、決定機まであと一歩という状況が続く中、ハンガリーがマルティン・アダム、クラインハイスラーと途中出場の選手の仕掛けでよりゴールへ迫る。だが、ここはGKテア・シュテーゲンが2度のビッグセーブで逆転勝利の可能性を残す。
チームとしてはその守備陣の奮闘にゴールで応えたいところだが、試合終盤のキミッヒの決定的なシュートが枠の左に外れるなど、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。
この結果、フリック体制14戦目にして初黒星のドイツは、イングランドとの最終節を残して2位以下が確定し、準決勝進出を逃した。一方、敵地で会心の勝利を手にしたハンガリーは首位をキープして26日の2位イタリアとの4強を懸けた大一番に臨むことになった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0eb4f21c8667620568c9788097d91d53078379