あわせて読みたい
岡田彰布氏 青柳&伊藤将は「来季以降のためにも勝ってもらいたい」 阪神の残り3試合
阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が、自身の経験を基に球界の話題を深掘りする「岡田辞典」。今回は阪神の残り3試合について語った。逆転CS進出に向けてヤクルトとの3戦に「全部勝つしかない」とし、ともに今季最終先発となる青柳晃洋投手(28)、伊藤将司投手(26)については「来季以降のためにも、こういう大事な試合で勝ってもらいたい」と期待した。
◇ ◇
阪神は自力でのCS進出の可能性は消滅した。でも、まだ何が起きるか分からんし、ヤクルトとの残り3試合は全部勝つしかない。
27日は青柳、28日は伊藤将が先発するみたいやな。今季は2人がローテの中心で回って、勝っている時はチームの状態も良かった。でも、青柳は最近7試合で勝ちがなくて、伊藤将も最近7試合で1勝。2人が状態を落とした8月はチームも調子が上がらんかった。
今季は勝って終わるのか、このまま終わるのか。2人にとって大事な試合になるな。ヤクルトは優勝が決まってへんし、目いっぱいで勝ちにくるやろう。来季以降のためにも、こういう大事な試合で勝ってもらいたいな。
個人成績を考えても、2人には頑張ってもらいたい。青柳は最近の投球を見ていると、見た目では分からん疲れがあるんかもしれん。話をしてないから本当のところは分からんけど、あの投げ方は体に負担がかかるやろうしな。今までは抑えられていた球が打ち返されたりしとるし、本人も「あれ?」というのがあるかもしれん。でも、もうここまで来たら全て出し切って、取れるタイトルは全て取らんとな。
伊藤将も状態がいいようには見えんよなあ。どちらかというと、コントロールで勝負する投手やけど、1回1/3を4失点だった21日の広島戦はボールが高かった。下半身に疲労がたまって、粘れなくなったんかもしれん。でも、9勝で終わるのか、10勝を挙げるのかでは全然違う。なんとか勝ってもらいたいな。
CSに出られれば、若手が多い阪神投手陣にとってもプラスは多いと思うよ。湯浅は1軍では実質1年目でここまで投げられただけで十分やし、オフは体のケアが重要になるやろう。でも、CSで投げられれば、貴重な経験になるはずよ。
西純も1年目から徐々に力を付けて、(ホップ、ステップ、ジャンプで言えば)ホップの今季は6勝を挙げた。順調に成長してきたな。今は中継ぎに回っとるけど、いろんな役割を知るのも大事やから、いい経験をさせてもらっとると思うよ。
阪神はほかにも若い投手が多いし、なんとかCSに進出して、いい経験を積んでもらいたいな。