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女子バレー世界選手権 いよいよ開幕 全24カ国がオランダに集結
バレーボールマガジン
男子に続き優勝を狙うイタリアのOPエゴヌ。決勝でセルビアのOPボスコビッチとの対決なるか?
女子の世界選手権が現地時間9月23日に開幕する。オランダ、ポーランドでの共同開催となるが、まず始めにオランダのアーネム市に出場する全24カ国が集まり試合をするという、華々しい開幕となる。先に行われた男子の世界選手権とは大会システムが異なる。男子は優勝まで7試合だったが、女子は11試合と長丁場になる。
■グループで1次、2次ラウンドと進んで行く
鋭いスパイクを放つコロンビアのOHアナ・カリーナ。
1次ラウンド:24カ国を各6チーム、4つの組に分け、総当たりで対戦する。
A組 オランダ、イタリア、ベルギー、プエルトリコ、カメルーン、ケニア
B組 ポーランド、トルコ、ドミニカ、韓国、タイ、クロアチア
C組 アメリカ、セルビア、ドイツ、ブルガリア、カナダ、カザフスタン
D組 ブラジル、中国、日本、コロンビア、アルゼンチン、チェコ
2次ラウンド:1次ラウンドの各組の上位4チームが2次ラウンドに進む。1次の成績は持ちこされる。8チームのうち、1次で対戦しなかったチームと4試合行う。
E組 A組とD組の各上位4チーム
F組 B組とC組の各上位4チーム
1次、 2次を合わせた成績でE、F各組の上位4チームが準々決勝へ進む。
準々決勝の組み合わせは、
①E組1位対E組4位、②E組2位対E組3位、③F組1位対F組4位、④F組2位対F組3位
準決勝は、①対②、③対④、そして決勝、3位決定戦となる。
■少々残念な組み合わせ
こんな事を今さら言っても抽選の結果なので仕方ないのだが、最初の4組の組分けで、南米3カ国、アフリカ2カ国が同組にかたまってしまったのは残念だ。また、準々決勝、準決勝の組み合わせが、E、Fと同じ組の中で行われるので、既に対戦したチームとまた当たることになる。開催国が2カ国で移動の問題などもあると思うが、ここは五輪の様にE組1位対F組4位の様にそれまでとは別の組と対戦する方が、見る側の楽しみが増えたと思う。
■日本は初戦のコロンビアに注意。ブラジルはベテランが復帰。
セッターがうまく振り、ブロックを1枚にしたMB島村春世の移動攻撃。
日本は何といっても初戦のコロンビアが要注意だ。コロンビアは昨年、世界選手権初出場を決めた南米選手権では2位だったものの、東京五輪メンバー9人を揃えたブラジルを3-1で破っている。2017年にブラジル人のアントニオ・リゾラ氏が監督に就任してから、確実に力をつけてきたチームだ。国内に大学バレーを基盤としたスーパーリーグを新設したり、選手がブラジルや欧州のクラブチームへ入団したり、代表チーム外でも選手の育成に力を入れている。日本とは前哨戦のパリ五輪プレ大会で対戦し、日本が3-0で勝利しているが、ブロックでリードを奪われる場面もあった。7月のチャレンジャーカップのコロンビア対フランスでは、コロンビアがフルセットで勝ち、ブロック本数は16本だった。日本はスピード感あるバレーに加え、常に複数の攻撃に入れる態勢を作り、相手にブロックの的を絞らせないようにもっていきたい。
ブラジルはネーションズリーグのメンバーからOHベーグマンがアメリカの大学の新学期に戻り、OHアナ・クリスチーナが心身の休養のため代表を辞退した。196cm、192cmの二人を欠くのは大きな痛手だが、東京五輪にも出場したベテラン41歳、MBカロル・ガタッスがチームに戻った。安定したブロックや移動攻撃だけではなく、精神的にもチームを引っ張る存在となるだろう。日本は日本を出発してから3週間、前哨戦の試合数も多かったので疲労が出ていないか、また14人のメンバー決定が直前になったため、選手がアピールする場であった前哨戦にピークがきていないか、多少心配だ。古賀主将やベテランが若手や世界選手権初出場の選手をうまくリードしていってほしい。
■日本の1次ラウンドの対戦相手(日付は現地時間)
日本チームのスタッフと選手たち。勝利後のこの笑顔を何度も見たい。
9月25日 コロンビア
9月26日 チェコ
9月28日 中国
9月30日 ブラジル
10月2日 アルゼンチン
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d6e1cb7517678459c8758fa7b041ade3984a26b