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自民・二階俊博氏「媚中派とか言うけど、中国と話できなくてどうすんだ。言ってるお前は中国の誰と話できるんだ」
自民党 二階俊博 元幹事長
「中国との間に格別の関係があるんですよ」
中国との“議員外交”を牽引してきた自民党の二階元幹事長。
中国 習近平 国家主席
「中国は中日関係の発展を重視しています」
2015年、およそ3000人の大訪問団を率いて訪中します。党役員としては異例の習近平国家主席との面会を行い、安倍総理の親書を手渡しました。
自民党総務会長(当時) 二階俊博氏
「3000人の皆さんの前で(安倍総理の親書を)渡すのが一番良かろうと思って」
2012年の民主党政権による尖閣国有化と翌年の安倍総理の靖国神社参拝によって、“戦後最悪”と呼ばれるほど関係が悪化していた当時の両国。この時の訪中がその後の習主席の来日に繋がるなど、関係改善に大きく貢献したとされます。“議員外交”について、二階氏はこう語ります。
自民党 二階俊博氏
「政府の使いではないんですよね。ですから、そういう新たな立場で、(議員外交を)積極的にやっぱり、やっていくっていうことが大事でしょうね」
当時の田中総理と周恩来首相が北京で国交正常化に合意してから、29日で50年。歴史認識や天安門事件などで、日中は幾度も困難な時期を迎えましたが、小沢一郎氏や福田康夫氏らによる“議員外交”が関係改善の起爆剤になってきました。
しかし、中国の軍事拡大や新型コロナウイルスの発生で、“議員外交”は厳しい局面に立たされています。
さらに日中関係を重視する政治家への「媚中派」「朝貢外交」との批判がインターネット上などで強まっています。
自民党 二階俊博氏
「媚中派とか何とか言うけど、中国と話できなくてどうすんだと、言ってるお前は中国の誰と話できるんだと。中国のどの発言、どの態度が悪いって言うなら、一言抗議にいけるかって」
二階氏は近隣の大国である中国と本音で語り合える関係こそが重要なのだと強調します。
自民党 二階俊博氏
「50年って言ったら長い年月だけども、(日中の関係を)大きく捉えたら、短い期間とも言えるんですね。日本は中国なしに、やっぱり国際社会でやっていけないでしょう。中国との関係っていうのは深いでしょう。こういうことをやっぱり忘れたら駄目ですよね」
安倍政権時代に合意した習氏の来日は現在も宙に浮いた状態です。
次の50年の日中関係に、“議員外交”は何が出来るのか。政治家たちの底力が問われています。
TBSニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4231726524a24639c001de3c9625d72f9ca57cfb