【農園】「世界を驚かす」中国“ワイン大国”目指し長期戦略

【農園】「世界を驚かす」中国“ワイン大国”目指し長期戦略

【農園】「世界を驚かす」中国“ワイン大国”目指し長期戦略

1: LingLing ★ 2022/09/21(水) 22:50:07.22 ID:CAP_USER
cn250
「世界を驚かす」中国“ワイン大国”目指し長期戦略

中国が「ワイン大国」を目指して長期戦略を進めている。ワイン用ブドウの栽培に適した内陸部の寧夏回族自治区銀川市近郊には福岡市の総面積より広い約3万7千ヘクタールの農園が広がり、フランスの有名ブランドをはじめ200超のワイナリーがある。習近平国家主席の後押しで、欧米に肩を並べる高品質をうたう。人口14億の国内市場で内需を拡大して認知度を高め、海外にも販路を広げる計画だ。 (銀川で坂本信博)

「中国のワインはやがて世界を驚かす」。銀川市のあちこちに習氏が2020年に視察に訪れた際の言葉が掲げられていた。黄河流域の乾燥地帯に濃い緑のブドウ畑が延々と広がる。

寧夏は、農業と資源産業が中心で貧困地域が多かったが、1997年に中国とフランスがワイン分野での協力に合意。輸入したブドウの苗を砂漠の緑化政策の一環で植えたことから、ワイン造りが広がった。

日中の寒暖差や日照時間の長さ、少ない降水量がブドウの糖度や酸味を生み、寧夏ワインは海外の品評会で次々と表彰されるようになった。2013年にはフランスのシャンパンブランド「モエ・エ・シャンドン」もワイナリーを開いた。

ワイナリーを巡ると、フランス産のオーク樽(だる)を使うなど本場の技術を導入する一方、畑の温湿度や照度をIT機器で管理する最新技術の活用、中国人の健康志向を踏まえたブドウの有機栽培など独自の工夫も。他にも輸出を視野に欧米人が発音しやすいブランド名にしたり、宿泊施設を併設して観光客を誘致したりと、知恵を絞っていた。

中国政府は習氏の看板政策「脱貧困」のモデルとしても寧夏に注目し、昨年にはワイン産業の総合試験区に指定。年間生産量は1億3千万本を突破し、国内のワイン生産量の約4割を占める。25年までに農園を現在の約2倍の約6万7千ヘクタールに広げて生産量を3億本に、35年には約10万ヘクタール、6億本にまで増やす計画だ。

中国では都市部の若者を中心にワイン文化が普及しつつある。寧夏ワインは1本200~千元(約4千~2万円)と高値のものが多く「50元(約千円)程度で手に入る安価なチリ産や高級な欧州産に比べると認知度は低い」(北京のワイン業者)のが課題。だが、銀川市のワイナリー、長和翡翠(ひすい)の張艶莉オーナーは「50年先には、欧州のものまねではなく寧夏ならではのワインを造り上げて世界に輸出したい」と力を込めた。

西日本新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/7731009dd3f538aeda2b92f80a29712785f85b0e


続きを読む

続きを見る(外部サイト)

ニュースカテゴリの最新記事