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阪神 逆転負けも好投光る救援陣 浜地真澄ピンチ救い50試合カルテット誕生 4人の防御率1.57
<阪神4-5DeNA>◇20日◇甲子園
阪神無念の逆転負けの中で、3番手の浜地真澄投手(24)が光り輝いた。節目の今季登板50試合目で盤石の投球を披露。8回の一時逆転劇につなげた。
6回に先発の青柳が勝ち越され、なおも無死一、二塁のピンチ。岩貞が2球で2アウトを取り、2死二、三塁の危機を託された。だが、試合の行方を左右する局面でも心は熱く冷静に。代打宮崎を152キロの速球で空振り三振に斬った。
6月19日のDeNA戦以来のイニングまたぎとなった7回も盤石。先頭森に中前打され、1死二塁と得点圏に走者を背負ったが桑原、オースティンを料理。抜群の安定感で0を刻んだ。
「リリーフ陣は(青柳)ヤギさんに助けられてきましたし、いつかは逆に自分が助けたいと思っていたので、ピンチの場面でしたが、粘り切ることができてよかったです」。先輩エースを助けたい一心で、中盤の厳しい場面で踏ん張った。
50試合登板は目標だった。「開幕前に目標にしていた数字なので、その点についてはうれしいですが、まだ試合も残っているので、次の登板へ向けてまたしっかり準備したいと思います」とまだまだ積み上げる。
浜地の加入により、岩崎、湯浅、岩貞とともに、登板50試合以上の救援カルテットが誕生した。中でも浜地の50試合46イニングでの防御率1・17は、4人中1位の好成績だ。チームはCS進出の崖っぷちに立たされたが、背番号36は下克上の夢を終わらせるつもりはない。【堀まどか】
▼阪神は浜地が今季50試合目の登板となり、50試合以上登板の投手が4人となった。他に湯浅54、岩崎52、岩貞51試合。4人合わせて188イニング2/3を投げ自責点33で、防御率1・57。07年に、全盛期のJFKことジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之、さらに渡辺亮、江草仁貴の5人が50試合以上登板を果たしたが、合計防御率は1・73。過去最高の50試合登板以上投手陣の防御率を、超える好投を続けている。