あわせて読みたい
新庄ファイターズ、9年ぶり最下位確定 稲葉GM「ボスはいろんなことに挑戦し、取り組もうとしている。それを来年どう生かすか」
手痛い黒星で最下位確定―。日本ハムは18日、札幌ドームでロッテと対戦し、4―7で逆転負け。9年ぶりのリーグ最下位が決まった。3―3の八回に敵失で勝ち越し点をもぎ取ったものの、その後は1死満塁の好機を生かせずに追加点を奪えなかった。直後の九回に4番手でマウンドに登った石川直也投手(26)が3ランを浴びるなど4安打4失点と大炎上。土壇場で試合をひっくり返された。
勝機をフイにして、落胆のため息が充満した。失策にスクイズの失敗、相次いだ見逃し三振…。新庄剛志監督(50)はこだわってきた重要ポイントで、もろさを露呈し、やり場のない怒りをグッとこらえていた。大勢のファンが訪れた3連休の真ん中で、2013年以来9年ぶりの6位が確定した。
試合の流れを左右する分岐で、ことごとくミスが出て自滅した。象徴的なシーンは同点の八回。連続四球で無死一、二塁となり、代打の杉谷がバント。相手投手の西野が三塁へ悪送球し、たなぼたで勝ち越しに成功した。続く無死二、三塁。谷内は2球連続でスクイズを決められず、三振に倒れた。
さらに松本剛が申告敬遠されて1死満塁。一打でトドメを刺せる局面だったが、古川裕と万波は揃って見逃し三振。指揮官は「何度も言うが、チャンスでバットを振らない限り、結果は出ない。また、どんな作戦でもしっかり決めて確実に1点を取れるチームにしていく」と悲壮な決意を伝言に込めた。
四回には左翼の今川が平凡な飛球を落とし、手痛い失点を喫していた。また、1点リードの九回は石川直が安田に3ランを浴びるなど4失点。守護神不在の弱点もあらためて浮き彫りになった。
最下位確定を受け、取材に応じた稲葉GMは「ボスはいろんなことに挑戦し、取り組もうとしている。ほとんどの選手が1軍に上がって経験しましたし、それをどう来年に生かしていくか」と強調。課題として走攻守の全てを挙げ「選手が自分たちで考えてやる。反省もしながら、野球勘を磨いていくことも大事」と訴えた。
新生ビッグボスファイターズはまだ、道半ば。大きな壁にぶつかり、悔しさにうちひしがれながら、頂点に立つための強さを追い求めていく。
(榎本真之)
9/19(月) 道新スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/981597685b54e73a66c26e35933b766e2320eff9