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【映画】「実写版リトル・マーメイド」日本人が批判のなぜ 「白人のアリエル」を求めるのは人種差別なのか【本当に批判してた?ポリコレの波】
「黒人差別とかじゃなくてアリエルはアリエルっぽい人にやってほしい」「アニメで親しんだアリエルのビジュアルが完全に無視されて悲しい」「アジア人でも黒人でも白人でも、誰だってアリエルになれるでしょ」――。
9月9日、アメリカのウォルト・ディズニーが公開した実写版『リトル・マーメイド』の予告編をめぐって海外のみならず、日本でも議論が巻き起こっている。
この予告編では、アリエル役のハリー・ベイリーがバラード曲 「パート・オブ・ユア・ワールド(Part of Your World)」 を歌っているが、この映像を見た人から「白人」の役を黒人女性が演じることに対するさまざまな反応がネット上で繰り広げられているのだ。
「明らかにポリ・コレを狙った配役」
ハリウッドが『Ghost in the Shell(攻殻機動隊)』の実写版で日本人サイボーグの主人公、草薙素子を白人女性のスカーレット・ヨハンソンが演じることが決まった際、「ホワイトウォッシング」であるという非難を中心に論争が起こった。
今回は、黒人女性がアリエル役を演じることについて、「これは明らかにポリティカル・コレクトネス」「キャストの多様化のために選ばれた」という批判の声が上がっている(ディズニー側がこの映画の実写化にあたって、優れた歌唱力を持つ女優を選んだ、としているにもかかわらず)。
批判は今に始まったことではない。2019年世界中で愛されるアリエルの役をベイリーが演じることが発表されて以来、彼女は世界中で巻き起こる匿名の投稿者による、そしてしばしば人種差別的なネット上の「荒らし」による毒に対処してきた。
彼女は非常に才能のある女優であり、歌手でもある。人気テレビ番組『グロウニッシュ(Grown-ish)』のレギュラーとして活躍し、姉と人気音楽デュオ『Chloe x Halle』を結成し、歌手としても活動している。
しかし、ベイリーの演技力と圧倒的な歌唱力にもかかわらず、アリエル役に起用されたことで、多くの人が怒り、困惑している。中には黒人が白人の人魚姫を演じることはあり得ないと訴える人もいる(人魚は実在しないし、人間でもないので、彼女の人種は関係ないはずだが)。
なぜ白人のアリエルがいいのか考えてみてほしい
日本でも予告編に対してさまざまな反応が出ている。そして、今回のディズニーの選択に対する、日本での反応に一通り目を通して、私は心を痛めている。白人ではなく、黒人がアリエルに選ばれたことを批判しながら、その考え方は人種差別ではない、と信じている人が多くいるからだ。
白人のアリエルを好むこと、アニメ版のアリエルと同様のルックスを求めることは必ずしも人種差別ではないと、私は考えている。しかし、白人のアリエルを好む日本人の1人ひとりが、その好みに潜む意味を考える必要がある。アリエルが黒人であること、もしくは白人でないことに関して、自分が問題のある思想を持っていることに気付くかもしれない。
<p style=”color:gray;text-align:right;”>引用元: <a href=”https://ift.tt/vEMjQOn” target=”_blank”>・【映画】「実写版リトル・マーメイド」日本人が批判のなぜ 「白人のアリエル」を求めるのは人種差別なのか [ぐれ★]</a></p>
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