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日本ハム・新庄監督が意見一致にニヤリ ヒルマン元監督「優勝するには大型補強が必要」は球団を動かすか
恩師の助言が球団を動かす〝追い風〟となるか。
日本ハムの新庄剛志監督(50)が17日のロッテ戦(札幌ドーム)前に、トレイ・ヒルマン元監督(59)と2006年以来となる再会を果たした。
現在、米大リーグのエンゼルスで選手育成コーチを務めるヒルマン氏は、03年から07年まで日本ハムを指揮。06年からは2年連続リーグ優勝を成し遂げた。
新庄監督はその当時の主力選手の一人だったため、ヒルマン氏が試合前のグラウンドに姿を現すと、自ら打撃ケージ横に設置されている「ビッグボスステージ」に招待。その後、約30分間にわたって昔話に花を咲かせた。
新庄監督によると、
この席でヒルマン氏から弱小チームを強化していくためのさまざまな助言を受けたという。
その一つが「守備の重要性」で「ピッチャー、守り、打つことの順番が一番野球で大事じゃないかなって。トレイの経験上そう思うって」とニヤリ。
その上で「06年優勝して、俺と小笠原君が抜けて本塁打が50本ぐらい減ったのかな。その次の年(07年)に優勝したでしょ。そこでピッチャーというもの、ディフェンスというものが大切で連覇できたって言っていたので。それは間違いないですね」と話し、今後も自身が掲げる「守り勝つ野球」でチーム強化を図ることに自信をのぞかせた。
さらにヒルマン氏からは「選手補強の重要性」も説かれた模様で、ビッグボスは恩師の言葉を借りながらこう振り返る。
「俺(ヒルマン氏)がファイターズの監督になった時は強くないチームで、今のこういう状態と似てたって。で、次の年かな。俺(新庄監督)が入ったのは。だから補強っていうのは大切だと」
新庄監督はかねて来季のチーム底上げにFA選手獲得や大物メジャーリーガーの獲得を含めた「大型補強」を球団側に要請している。
だが、今のところ球団フロント陣から色よい返事はもらえていない。
この球団側の対応を見定めているのか、自身の来季去就について
「球団から『お願いします』と言われても、残り試合で(チームとして)成長できないかなと思ったら、来季はわからない」と明言を避けている。
ヒルマン氏と同様の過程を踏んで来季リーグ優勝を狙いたい新庄監督。恩師のこの日の「補強必要発言」は、大型補強をためらう球団側に、重い腰を上げさせる格好の材料になったかもしれない。
東京スポーツ