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韓国が「日韓首脳会談」発表も…日本政府は否定 識者「既成事実つくり、押し切る意図」 「応じるべきではない」
「現時点では何ら決まっていない」
松野博一官房長官は15日の記者会見で、日韓首脳会談について、こう説明した。ただ、東アジアの安全保障環境を踏まえてか、「日韓、日米韓協力の進展が今以上に重要な時はない。日韓関係を健全な関係に戻し、さらに発展させていく必要がある」といい、韓国側の対応を求めた。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権下では、数々の「反日」暴挙が繰り返された=別表。政権が交代しても事態は改善されておらず、自民党内には日本が受け入れ可能な解決案が提示されない限り、首脳会談に応じるべきではないとの意見が根強い。
ところが、尹政権は会談実現を熱望している。
韓国大統領府側は「互いに快く合意した」「20、21日で調整」「30分程度の予定」「議題は決めていない」などと具体的に発信しているが、日本の外務省関係者はこれらを否定する。両首脳が短時間の「立ち話」を行う可能性はあるという。
韓国政府は、安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」に、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が出席すると発表した。日本の政財界関係者との面談も行う予定で、いわゆる「徴用工」訴訟問題で、解決策の提示に向けた韓国政府の取り組みなどについて説明するとみられる。
韓国側の動きをどう見るか。
朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は「尹政権は支持率が低下の一途をたどっている。打開策として、日韓関係をめぐる懸案事項について、日本側を妥協させようとしている。首脳会談について発表して既成事実をつくり、日本政府を押し切ろうとする意図が見える。いずれの『反日』暴挙も、韓国国内で解決させるべき問題だ。向こうが解決案を提示しない限り、首脳会談に応じるべきではない」と語った。
夕刊フジ
https://www.zakzak.co.jp/article/20220916-SINAJ4AS6JIPDMQ5DBHDT4HL6U/