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“山上徹也好き”を公言する女性たちの心理。「犯した罪は肯定していない」けど
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安倍晋三元首相の銃撃死事件を巡っては、凶行に及んだ容疑者・山上徹也に極刑を望む意見がある一方で、その不幸な生い立ちから擁護する声も上がっている。ネット上に溢れる言葉は、同情、共感、憧れ、好意……と、どれも殺人者には不似合いなものばかりだ。
この熱狂の正体は何なのか。山上容疑者を通して、現代社会の闇に光を当てる。
■#山神様 #山上烈士 と投稿する人々の心理
銃撃事件以降、ツイッターでは山上容疑者を「#山上烈士」と呼ぶ投稿を多く見かけるようになった。烈士とは、革命や維新のために戦い、功績を残し、犠牲になった人を指す。ほかにも、苗字をもじって、「山神様」や「山上義士」と呼ぶ人もいる。
共感を超え、山上容疑者をあえて崇拝する人は、どこに惹かれているのか。
■「山上烈士は英雄。励まされる」
ツイッターで、〈山上烈士は英雄。励まされる〉と呟き、何度も称賛する投稿をしていたAさん(20代男性)が話す。
「私も幼い頃から家が貧しく、家族はバラバラ。肩身の狭い学生時代を過ごし、仕事は非正規という社会的弱者です。山上さんの生い立ちや境遇を考えると、犯行に走る気持ちも理解できます」
殺人者を擁護することに引け目はないかと聞くと、「殺人は容認できない」と答えつつも、「殺人と、カルト宗教の法規制の第一歩を踏み出した彼の功績は別です」と続ける。
「殺人という罪以上に、カルト宗教が現存していることが一番の問題点であり、事件の根幹そのもの。闇を暴いた彼の“革命”を批判する人は、事件の本質や社会的弱者の気持ちがわからないのでしょう」
【日時】2022年09月15日
【ソース】日刊SPA!【関連掲示板】