阪神・近本がCS進出のキーマンや　井上ヘッド指名!　月間打率・383と好調のまま宿敵撃破へ

　阪神・井上ヘッドコーチがクライマックスシリーズ（CS）進出へのキーマンに近本を指名した。甲子園球場での投手指名練習を視察した後、指名理由を明かした。

　「やっぱりチャンスで回ってくる。出塁もしてほしい。あいつなら何かやってくれる。（ボールを）ミートすることもできるし、左、右（投手）も関係ない。（バッテリーが）神経を使うバッターは、やっぱり（近本）光司なのかなと」

　今季も残り8試合。ここまで打率・302、3本塁打、33打点と打線をけん引している。チームは足で揺さぶって得点につなげる攻撃パターンとあって、打の中心にいる3番打者の活躍でチームもリーグ3位に位置する。あす17日に対戦する巨人戦にはここまで21試合に出場して打率・325、1本塁打、9打点と好相性。1・5ゲーム差で迫ってくる宿敵撃破へ、キーマンの活躍は絶対必要だ。

　「自分ではもっと打ちたい、盗塁を決めたいと思っているよ。それがチームのために直結するというのは本人もわかっているだろうから」

　井上ヘッドコーチも期待を寄せたようにタイトルも射程圏に入る。150安打、27盗塁はともにリーグ最多。9月に入ってからも好調をキープし、月間打率は・383を誇っている。「（打撃では）しっかりタイミングを合わせられている。走れる場面では（盗塁）企画はできている」。以前には手応えも口にしていた。CS進出の鍵を握るヒットメーカーがラストスパートをかける。　（石崎　祥平）