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【韓国政府】「マレーシアに『韓国CPTPP加盟』協力と支持要請」 公式化
通商交渉本部は「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への加盟について、マレーシア政府に協力と支持を要請した」と発表した。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と企画財政部、通商交渉本部はこの間「CPTPP加盟を積極的に検討している」と明らかにしてきたが、政府が既存のCPTPP加盟国に韓国の加盟に対する協力・支持を要請したと公式に明らかにしたのは初めて。
新たに加盟を希望する国は、正式加盟要請の前に11の既存の加盟国との個別協議を経なければならない。日本(同協定の今年の議長国)、ニュージーランド(協定の寄託国)、マレーシアなどのCPTPP加盟11カ国と、すでに個別協議を進めていることを意味する。
ユ・ミョンヒ通商交渉本部長は1日、ソウルのロッテホテルでマレーシアのモハマド・アズミン・アリ上級大臣兼国際貿易産業大臣と会談し、両国間の通商協力策について話し合った。
アズミン大臣は、両国間の貿易投資拡大、および企業誘致のため、貿易投資使節団を率いて訪韓した。
この日の会談でユ本部長は「ASEAN内の主要貿易協力パートナーとして、韓国のCPTPP加盟に対するマレーシア政府の協力と支持を要請した」と述べたことを政府は明らかにした。CPTPP加盟に向けた交渉を公式化し、対外的に公開したかたちだ。
2月1日には英国がCPTPP加盟を協定加盟国に正式に申請している。
韓国が加盟交渉を開始すれば、最終妥結までには数年はかかる見通しだ。現在のところは、既存の11の加盟国が韓国や英国などの加盟希望国を一つにまとめて市場開放交渉を行うのか、それとも「11対1」の個別交渉方式で進めるのかが鍵となっている。
韓国としては、農水畜産物の敏感品目を含め、およそ6000(HSコードによる)の品目ごとに市場開放譲許案(関税撤廃・削減スケジュール)を準備しなければならない。
一方、加盟の過程で、既存の11カ国の市場開放水準は交渉対象とはならない。CPTPPの商品自由化水準は95~100%(品目数による。関税の即時撤廃~最長で21年後に撤廃)で、新たな加盟希望国は「最も高い水準の市場アクセス(開放)提供」が義務付けられている。
この日の会談では、電気自動車の二次電池素材、太陽光発電の素材部品など、グリーンニューディール分野の協力も議論された。
電気自動車用バッテリーの銅箔素材の生産ではイルジンマテリアルズとSKネクシリスが、太陽光セルとモジュールはハンファQセルズが、太陽電池素材はOCIが関連企業として知られる。
マレーシアは、バッテリー素材分野への韓国企業の投資を積極的に支援すると述べている。
2021-04-02 08:19/ハンギョレ新聞
http://japan.hani.co.kr/arti/economy/39586.html