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阪神 近本光司、侍ジャパン入り視察栗山監督へ猛アピール マルチ安打で150安打王手
<阪神6-2中日>◇12日◇甲子園
阪神が誇るヒットメーカー近本光司外野手(27)が、侍ジャパン入りを猛アピールだ。
初回は四球を選んで得点をお膳立てすると、3回に右前打、5回にも右前に運んでマルチ安打。リーグトップを走る安打数を149に伸ばし、150安打に王手をかけた。12試合連続でHランプをともした。9月の月間打率は4割2分5厘。2年連続の最多安打タイトル&打率3割へラストスパートに入っている。
侍ジャパン首脳陣による今季2度目の甲子園視察だった。3大会ぶりの世界一へ栗山監督は「スピード」をカギに挙げる。「チームが苦しくなった時に、日本の野球として守りながら、脚を使いながらできるかはすごく重要な要素」とあらためて明かし、「足を使うのであれば中野、近本あたりはね」と虎の快足コンビを注目選手に挙げた。
とくに近本は、中止になった今年3月の台湾代表との強化試合にも選出していた。2月のキャンプ視察時には「スピード、バットコントロール。米国に勝つことをイメージした時、たくさん塁に出ないと話にならない。素晴らしい選手であるのは、もう間違いない」と評価していた。
今季3度目の盗塁王に突き進む脚力、そして2年連続のリーグ最多安打となれば、WBCメンバー入りへの大きなアドバンテージにもなる。【柏原誠】