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阪神 原口文仁 決勝打は21イニングぶりの得点「何とかワンチャンスで打ってかえしたかった」
<阪神5-0中日>◇11日◇甲子園
5番に起用された阪神原口文仁内野手(30)が、4回に決勝打となる左前適時打を放ち、チーム21イニングぶりの得点を奪った。
2死から近本、大山の連打で一、二塁。「何とかワンチャンスで、打ってかえしたかった」と左前へ鮮やかにはじき返した。
横浜で2位DeNAに連敗。前日10日は球団ワーストとなる25度目の完封負けだった。矢野監督は「打線の状態が上がらないところで、大事なところでフミ(原口)って使いたいカードを置いていた。今日は先発でいってみようと。期待に応えてくれた」と8月24日DeNA戦以来、今季6度目のスタメン起用が的中した。
6回2死一、二塁では8球粘って四球を選んだ。満塁にして、続く佐藤輝、木浪の連続2点適時二塁打につなげた。原口は「次の1点がほしいところ。何とか食らいついていけた」と、チームの勝利に徹した。
試合前には今季限りで引退する中日福留にあいさつ。相手投手の配球面など多くを学んだ先輩のような勝負強さを見せた。今季甲子園初のお立ち台では「甲子園に戻ってきて、ほんとみなさんの声援が選手に力を与えてくれる」と、沈みきった打線を後押ししてくれた虎党に感謝した。残り11試合、原口が3位死守の切り札となる。【石橋隆雄】