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ピッチクロック、守備シフト制限など来季から新ルールの導入が決定 ロボット審判の導入は見送り
https://news.yahoo.co.jp/articles/82d7462162395b73f322902008a513a5bc04cd30
日本時間9月10日、メジャーリーグ機構から提案されていた3つの新ルール(ピッチクロック、守備シフト制限、ベースサイズ拡大)について、現役選手4名と審判員1名を含む11名で構成される委員会による投票が行われ、2023年シーズンから導入されることが正式に決定した。一方、これらの新ルールと同様にマイナーリーグなどでの実験が行われている「自動ストライク判定システム」(通称・ロボット審判)については、メジャーリーグ機構から正式な提案が行われず、2023年シーズンからの導入は見送られる可能性が高くなった。
試合時間短縮のために、打者と打者のあいだは30秒、投球と投球のあいだは15秒の時間制限が設けられる(走者がいるときは20秒)。これがいわゆる「ピッチクロック」だ。マイナーリーグでの実験の結果、試合時間は平均26分も短縮。明確な効果が出たことにより、メジャーリーグでも導入が決まった。
投手が制限時間を超過した場合、ボール1つがカウントされ、打者が制限時間を超過した場合、ストライク1つがカウントされる。また、打者は残り8秒の時点までに打撃の準備を整えなければならない。一方、投手は牽制が1打席あたり2度までに制限され、盗塁を増加させる効果も期待されている。
守備側のチームは少なくとも4人の選手を内野に配置する必要があり、二塁ベースの両側に少なくとも2人を配置しなければならない。これが「守備シフト制限」だ。つまり、内野手を減らす「外野4人シフト」は不可能となる。また、内野手が左右を入れ替わることも禁止されており、今季のアンドリュー・ベラスケス(エンゼルス)のように、打球が飛んでくる可能性が高いところに最も守備力の高い選手を配置するようなシフトも使えなくなる。
一塁、二塁、三塁の各ベースのサイズが15インチ四方から18インチ四方に拡大される。これが「ベースサイズ拡大」だ。盗塁を増加させる効果だけでなく、ベース上での危険な接触プレーを減少させる効果も期待されている。