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Number Web 9/8(木) 11:02
今年のパ・リーグは、史上空前の「大混戦」になっている。9月5日月曜日の時点で、首位・ソフトバンク、2位・西武、3位・オリックスがゲーム差「0」、勝率2厘差の中に上位3チームがひしめく状況だった。
熱戦が続いた“首位攻防戦”
9月2日~4日には、福岡PayPayドームでソフトバンク対西武の首位攻防3連戦が行われた。
初戦はソフトバンクが5回裏、今宮健太が4号ソロを放って先制。チーム31イニングぶりの得点で勢いを取り戻すと、一昨年から6連敗を喫していた西武先発の松本航を攻略して4-0と完勝した。2戦目の9月3日は「ホームラン記念日」(1977年の同日、王貞治が通算ホームラン数・世界新記録となる756本目を放った日)らしく一発の応酬だ。先行したのは西武で初回に森友哉が7号ソロ。だが、ソフトバンクが2回裏に今宮の2戦連発5号ソロですぐさま追いつく。さらに3回裏に飛び出したデスパイネの8号2ランが決勝点となり、ソフトバンクが5-2で勝って連勝した。
もし、そのままソフトバンクがカード3連勝を果たしていれば、この歴史的混戦から頭ひとつ抜け出すキッカケになったかもしれない。しかし、3戦目は獅子が意地を見せた。0-0の投手戦で迎えた7回表、西武・外崎修汰が11号2ランを放って均衡を破るとその後も得点を重ねて鷹のエース・千賀滉大を沈め、3戦目は4-1で西武が勝利した。
まだ「天王山」と呼ぶには早い。だけど、両チームからは独特の熱量が伝わってきた。まさに首位攻防戦の名にふさわしい熱戦の連続だった。
なのに、この反比例は一体どういうわけか。
スタンドが寂しいのだ。
以前はあり得なかった観客「2万人台」も
2日初戦のPayPayドームの来場者は2万8308人。3、4日は土日のデーゲームだったが、3万2954人と3万3742人だった(NPB公式サイト参考)。
PayPayドームの野球興行時の定員は今季の場合4万人ちょうど。つまり、2日金曜日のナイターは7割程度の入りだった。バックネット裏の記者席から眺めても、かなり空席が目立って見えた。
プロ野球は今季、3年ぶりに観客の人数制限を設けずにシーズンを戦うことが出来ている。
だがしかし、「コロナ以前」の客入りに戻らないまま、今シーズンはついに佳境を迎えようとしている。
ソフトバンクでいえば、2019年シーズンは主催試合で球団史上最多(2005年の実数発表以降)の265万6182人を動員した。1試合平均で3万6891だった(主催72試合、本拠地以外も含む)。
それが今シーズンは9月5日終了時点で1試合平均3万849人と激減している。ちなみに、2019年シーズンのソフトバンクは日本一にこそ輝いたが、レギュラーシーズンでは西武に2ゲーム差の2位に終わっていた。にもかかわらず、激アツな優勝争いを繰り広げている今季の方が3年前より約6000人も動員を減らしているのだ。
今季のPayPayドームは前述したように、以前はあり得なかった「2万人台」も珍しくなくない。さらには「プラチナチケット」「ドル箱カード」と言われた試合でも不入りだと感じたことが多々あった。たとえば3月25日の開幕戦。相手は日本ハムで、つまり新庄剛志BIGBOSSの初陣だった。両チームファンのみならず日本中の野球ファンの熱視線が注がれたのは確かだったが、蓋を開けてみれば当日券が売れ残る状態。3万5141人しか入らなかった。また、レプリカユニフォームなどが無料配布されることで大好評な「タカガールデー」や「鷹の祭典」でもチケットは余った。かつては定員いっぱいの超満員になるのが当たり前だったが……。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/1584ffdf5f0a8cb35d78f3e6f0e82ca00a9ea11d