香川照之降板で「ＴＨＥ ＴＩＭＥ，」がまさかの視聴率アップ 複雑なＴＢＳ

〝性加害〟疑惑に揺れる俳優の香川照之（５６）を最近まで金曜司会として起用していたのが、同局系朝の生情報番組「ＴＨＥ　ＴＩＭＥ，」だ。

　先月２６日放送では、本人が生謝罪。騒動はいったん収束する気配を見せていたが、クラブのママの髪を笑いながらわしづかみにする写真が週刊誌に掲載され、再び炎上。今月１日、局から香川降板が正式発表された。翌２日の放送では、前日に収録されたという本人謝罪ＶＴＲが流された。

　同局の人気ドラマ「半沢直樹」でブレークした香川を、〝金曜朝の顔〟に起用したＴＢＳにとっては、とんだ負の〝倍返し〟を食らった格好だ。

　ところが当の「ＴＨＥ　ＴＩＭＥ，」は、思いもよらぬ事態になっている。テレビ関係者の話。「午前７時台の個人全体視聴率を見ると、香川生謝罪のあった８月２６日が２・６％、ＶＴＲ謝罪の９月２日は２・７％だった。毎週金曜の今年度平均は、現段階で２・３％。それと比較し、先週金曜は０・４ポイント増ということ。今週に入っても、年度平均視聴率を上回る日が続いている」

　同番組といえば、局のエース・安住紳一郎アナを月〜木の司会に据え昨年１０月、鳴り物入りで始まったが、低視聴率にあえいできた。「ずっと視聴率不振だった前番組『あさチャン！』の時とあまり変わらない」（同）と嘆く声もあったが、皮肉にも生謝罪＆謝罪ＶＴＲの効果で、番組自体の注目度が上昇したということか。

　さらに、９日放送からはこれまで木・金の進行役だった江藤愛アナが金曜メイン司会を務める。局アナ起用..