木村花さん母の思いは届いたか?『テラハ』問題にBPOが調査結果報告

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木村花さん母の思いは届いたか?『テラハ』問題にBPOが調査結果報告

リアリティーとは何なのか、考えさせられる事案

NO.9361551 2021/03/30 23:37

テラハ木村花さん問題 BPO フジテレビに「放送倫理上の問題があった」
テラハ木村花さん問題 BPO フジテレビに「放送倫理上の問題があった」
フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さん(享年22)が昨年5月、視聴者から誹謗(ひぼう)中傷を受けた後に死去した問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は30日、「放送倫理上の問題があった」との見解を示した。

この事案は花さんの母・響子さんが昨年7月、番組で花さんが暴力的な女性のように描かれたなどとして、「人権侵害があった」と訴える申立書をBPOに提出。これに対しフジテレビは、番組で「女性を暴力的に描いていない」などと主張するとともに、社内調査の結果をもとに、「人権侵害は認められない」と反論していた。委員会は昨年9月、異例の早さで審理入りを決め、審理を重ねてきた。

委員会は30日、「木村氏に精神的な負担が生じることが明らかである本件放送を行うとする決定過程で、出演者の精神的な健康状態に対する配慮に欠けていた点で、放送倫理上の問題があった」と委員会決定を公表した。

だが、「ことさらに視聴者の感情を刺激するような過剰な編集、演出を行ったことによる問題がある」と響子さんが主張した点に関しては、事実関係が確定できないこと、「木村氏の怒り場面は、少なくとも相当程度には真意が表現されたものと理解できる」ことを指摘し、「放送倫理上問題があるとは言えない」と結論づけた。

【日時】2021年03月30日 15:00
【ソース】スポーツ報知


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