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メルセデスF1・トト代表、角田裕毅のVSC誘発を批判「タイトルを競っている状況なら提訴している」レッドブル有利と不満…
角田裕毅のマシンは異変が確認されたことから、コース脇にクルマをストップさせた。VSC導入となり、ここから戦局が大きく変わる/Getty Images
メルセデス代表、角田裕毅のVSC誘発を批判「タイトルを競っている状況なら提訴している」レッドブル有利と不満…一方で元F1ドライバーは角田を擁護|F1
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20220906-00010008-dazn-moto
2022年F1第15戦オランダGP決勝後にメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフが、アルファタウリの角田裕毅について言及している。レース中盤でマシンをストップさせ、バーチャルセーフティカーを誘発したことに不満を示した。
ヴォルフ代表はイギリス『Sky Sports』に「勝てたかもしれない結末が変わった」と発言。アルファタウリ角田のマシンストップが、自チームの不利になったと主張している。
「ドライバーが一度マシンをストップさせ、シートベルトを外して(※緩めた状況で、実際は外していない)フルラップを行った後にピットへ戻っても解決しなかった。それなのにチームはベルトを元に戻し、再びピットアウトしてすぐさまマシンをコース脇にストップさせた」
角田が異変を訴えたがピットイン後も解決に至らず、再びトラックに出てすぐさまマシンストップ&リタイアとなったことが、メルセデスの戦局を大きく変えたと強調している。
「我々のシミュレーションでは、もしバーチャルセーフティーカーがなかった場合、マックス(フェルスタッペン)はピットイン後、ルイス(ハミルトン)の8秒後ろでコースに戻っていただろう。我々のレースプランナーは勝利に近い位置で戦っていることを把握し、様々な予測をしていた。もちろん接戦にはなったかもしれないが、十分に頂点を狙える状況だったからね」
「レースで勝てなかったとしても、違う形の結末になっていた可能性はある。もしチャンピオンシップを競っている状況だったら、我々はFIAに提訴していただろう」
ヴォルフ代表が不満を示したのは、オランダGPレース中盤の出来事。
ザントフォールトはタイヤの劣化スピードが早いことから、各チームともにタイヤ&ピット戦略がカギに。メルセデス勢は2台ともスタートからミディアムを履き、第1スティントからロングランを敢行した。
30/72周目にルイス・ハミルトンがミディアムからハードにつなぎ、僚友ジョージ・ラッセルも32周目にハードへと変える。この時点でメルセデス勢のみが1ストップ作戦となり、他のチームはすべて2ストップ以上の見通しとなった。
だが43周目、角田がハードタイヤに履き替えて第3スティントに入ると状況が一変する。角田はピットアウトしたあとにマシンの異変を訴え、一度コース脇にマシンをストップさせる。
角田は「タイヤがハマっていない!」とチームに無線で連絡すると「タイヤは確かに入っている」とチーム側は返答。ピットまでスロー走行で戻った角田は、今度はハードからソフトに変更し、ベルトを締め直して今一度ピットから出た。角田のマシンは問題解決に至っておらず、チーム側はここでディファレンシャルの異変があることを告げ、角田にすぐさまマシンをストップさせるように指示。角田はセクター1区間のコース脇で停車した。
これにより、レースはイエローフラッグからバーチャルセーフティーカーに移行。ここでタイヤ交換のタイミングを見計らっていたドライバーは、一斉にピットインを行った。すでに最後まで走り切る想定だったメルセデスにとっては、大きく損した形に。
グリーンフラッグとなった50/72周目時点で上位勢はすべて最後まで走りきれるタイヤ状況となり、トップはフェルスタッペン。2番手は16秒後方にハミルトン、その6秒後ろに3番手ラッセル、8秒差で4番手セルジオ・ペレスという順番だった。角田が誘発したバーチャルセーフティーカーにより、この時点で最も得をしたのはフェルスタッペンだった。
レッドブルと系列が同じであるアルファタウリがその一因となったことから、ヴォルフ代表は角田のリタイアについて懐疑的なニュアンスを交え、不満を述べた形に。また、一部のファンからは”新しいクラッシュゲートだ”と主張する声も。
なお、レース終盤にはバルテリ・ボッタスもコース脇にマシンストップさせ、こちらはセーフティーカー誘発の要因となった。
中略
最終順位は最後にタイヤを交換したドライバーがトップ3を占め、フェルスタッペン、ラッセル、ルクレールの順番となった。セーフティーカー終了時点でトップだったハミルトンは4位フィニッシュとなり、表彰台を逸している。…
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