【鳥谷敬】阪神藤浪晋太郎は中継ぎ経験で「力の加減」進化 暴投で太ももたたく姿に自信感じた

【鳥谷敬】阪神藤浪晋太郎は中継ぎ経験で「力の加減」進化 暴投で太ももたたく姿に自信感じた

【鳥谷敬】阪神藤浪晋太郎は中継ぎ経験で「力の加減」進化 暴投で太ももたたく姿に自信感じた

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 藤浪投手は力の加減、抜き方を覚えたのかもしれません。以前と比べて力みなく投げられているから、カットボールやスライダーといった変化球がストライクゾーンに収まる。最近多投しているスプリットでもカウントを整えられるようになったのだと感じます。

 もちろん、好調の要因は決して1つだけではありません。腕が縦振りになった、右足の蹴り上げが良くなった…。苦しい時期も腐ることなく試行錯誤を続けた成果が、いよいよ形になり始めているのでしょう。そういった努力の痕跡の中でも、個人的に注目しているポイントが「力感の進化」になります。

 スプリットに関しては、これまでもストレートと同じように全力で腕を振って空振りを奪うことはできていました。それが今は以前にも増してコントロールが安定して、困ったら投げ込めるレベルの球種にまで成長している印象です。力みなく投げられているから、ここまで制球できるようになったのだと思います。

 試合中継中に紹介されていたデータによると、藤浪投手の球種の割合は以前よりスプリットが10%ほど上がり、カットボールは10%ほど減っているそうです。こうなると打者は大変です。ツーシームやスプリットといった直球に近い軌道から動く球種でストライクを取られると、打者はなかなか思い切って振りにいけなくなるものなのです。

 シンプルに直球だけを待つのと、頭にスプリットがチラつきながら直球を狙うのとでは、打者心理には大きな違いが出てきます。この違いが少しのズレにつながって、長打にできたはずの1球がファウルになってしまったりもします。スプリットを始めとする変化球の制球力向上によって、藤浪投手は「的を絞りづらい相手」に成長を遂げつつある、ということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9bf8656a9136f8650cdfe2f5dc66e19f0295fdce


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