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中日・根尾昂、ポジション「迷走」招いた破格の“副収入”とは 「背水の陣で臨めない」ウラ事情
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■巨人、阪神の主力クラスに匹敵
中日の根尾昂はシーズン途中に迷走の末、投手へと転向した。プロ入り当初は遊撃手、立浪和義監督が就任すると外野手、また遊撃手に戻り、その後は二刀流……。投手一本に絞るまで、実に4シーズンを要した。確かに、大谷翔平(エンゼルス)に及ばないにしてもオールマイティーな能力が首脳陣の判断を迷わせてきたことは事実だ。しかし、野手でレギュラーに定着できなかった裏には、根尾ならではの特殊な事情があるというのだ。
中日のチーム関係者が証言する。
「実は、根尾の肖像権収入は、本業の年俸をはるかに上回っていると囁かれているのです」
プロ野球選手の肖像権を巡っては2010年、選手側ではなく、球団側に属するものとして最高裁で決着をみた。ただ、実際には、球団側が受け取った肖像権の使用料は、選手にも配分されている。利益の分配比率は、野球カードやテレビゲームのソフト、キャラクターグッズなどで「球団20%、選手80%」が相場と言われる。選手会が一括管理している大リーグには及ばないものの、選手への還元は十分と言える。
「配分は球団と選手の話し合いで決まり、中には全額受け取る選手もいる」(遊軍記者)
とはいえ、肖像権に絡む“副収入”は、人気選手でなければ微々たたるものであるケースがほとんどだという。
「球界では巨人、阪神の人気球団の主力選手がずばぬけている。あとは各球団の看板選手。根尾はこのクラスに匹敵するそうだ」(同)
■新人時代から断トツの売れ行き
根尾は大阪桐蔭高時代の2018年にドラフト会議で4球団に1位指名され、抽選の結果、中日に最高条件の年俸1500万円で入団した。19年は2試合の出場に終わり、2年目の20年は1300万円にダウン。同年も9試合にとどまり、3年目の21年は1100万円と漸減。同年の出場機会は72試合まで増えたものの、打率は1割台で、今季の年俸も1300万円にすぎない。成績に比例し、年俸は伸び悩んできた。
ただ、“副収入”は違ったようだ。
「鳴り物入りで中日に入って、新人時代のキャンプから根尾のグッズは断トツの売れ行きだった。一般的に売り上げの一部は選手が受け取る。根尾は売り上げが大きいため、常に1軍にいる選手に近い収入を得ていると思われます」(前出の関係者)
根尾は岐阜出身で、中日の“ご当地選手”でもある。その絶大な人気ゆえ、1000万円台前半で推移してきた本業と副業が逆転していても不思議ではない。
そこで、中日ドラゴンズに尋ねてみたところ、まず肖像権収入については、選手側に「適切に分配しています」との回答。そして、選手ごとの分配の割合については、「選手によって割合は変わりませんが、内容によって異なる場合もあります」。ただし、根尾本人がどれくらいの“副収入”を得ているかについては、「選手個々人についての詳細はひかえさせていただきます」と述べるに留めている。
■「試合に出られるならどこでもいい」
根尾はプロ入り時、遊撃手一本でレギュラーを目指していた。だが、守備では京田の足元にも及ばず、打撃でもそれを凌駕するものをアピールできなかった。遊撃に比べ守備の負担が軽い外野に回ってからは、より打力が求められたものの低空飛行が続いた。そして今年も、複数ポジションをこなした後、交流戦後に投手に落ち着いたのだった。
処遇が二転三転したのは一見、首脳陣や球団の決断力のなさが原因のようにも映る。だが、昨季までの与田剛前監督時代、首脳陣が根尾に内外野、どのポジションをやりたいかを尋ねると「試合に出られるならどこでもいいです」と答えたという。遊撃手、外野手は同じ野手でも全くの別物にもかかわらずだ。ましてや投手なら、なおさらである。ドラスティックな配置転換で、これだけ回り道したことは、野球人生にも関わるほどの重大事に見えるが……。
「グラウンドでの稼ぎとは別の“副収入”がなければ、人任せではなく、自ら“このポジションで勝負する”と背水の陣で臨んでいたかもしれない。人気面が課題の球団も、根尾には戦力としてより、集客などに期待してきた側面がある。どうしても選手として育てることが二の次になっていた」(前出の中日関係者)
(以下略、続きはソースでご確認下さい)