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世界陸上 日本に“感染対策にルーズな国”のレッテル…他の国で陽性者が出なかった本当の理由は?
2022年09月03日
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7月、米オレゴン州で開催された世界陸上で、わが国は赤っ恥をかいた。代表団で選手6人を含む関係者19人の陽性者が判明したのである。世界陸連に“クラスター”認定され、“感染対策にルーズな国”との烙印を押された。ちなみに、今大会で確認された陽性者の総数は選手10人を含む関係者58人。やはり日本が突出していたことになる。
しかし、なぜこんなことになったのか。
「日本代表団でクラスターが発生した理由はよくわかりませんが、他の国で陽性者が出なかった理由は明らかです。期間中、彼らはまともに検査を行っていませんでしたから」
と大手紙デスクが語る。
「今大会、期間中の検査は不要なのに、日本代表団だけが自主的にPCR検査を行っていたのです」
そこで引っかかってしまったのが、マラソンの鈴木健吾や一山麻緒、新谷仁美、短距離の小池祐貴といった面々。いずれも活躍を期待されていたが、欠場を余儀なくされたのだった。
「他国はきちんと検査をしていなかったため、多くの陽性者が会場に出入りしていた可能性がある。そして彼らの多くがマスク非着用で感染対策がルーズ」
そして、そんな状況下で検査を行えば、陽性者が続出するに決まっている。
■またもや醜態をさらす可能性が
「日本陸連幹部によると、“現地でも検査を”は日本政府の指示だそうです」
この愚策により、この大会に人生を懸けてきた選手たちの努力は水泡に帰し、強化費という名の多額の税金は塵芥と化したのである。
さらに、今後もこの過ちが繰り返される恐れがある。
9月10日からセルビアでレスリング世界選手権が、10月6日からウズベキスタンで世界柔道選手権が行われるのだ。
「どちらも接触競技ですからね。陸上とは桁違いに感染リスクが高い。たとえば、大会初日に出場した選手が対戦相手からウイルスをもらってきて、それが日本代表団に拡散し、大会後半は欠場者が続出するなんてことも起こり得ます」
極め付きは、11月に開幕するサッカーW杯カタール大会である。
「全世界の観戦者数は五輪をもしのぐ一大イベント。そこで日本がまたもや醜態をさらす可能性が……」