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ビジネスライクな米メジャー
最近テレビでメジャーリーグ中継を見ていても、何だか気持ちが弾まない。以前に記したとおりエンゼルスの大谷翔平の試合時間に合わせて朝の生活スケジュールを決めているが、そのテレビに映る大谷が、楽しそうに野球をやっていない様に私には見える。
今シーズンのエンゼルスは出足が良く、今年こそポストシーズンに出場して2002年以来のワールド・チャンピオンも目指せるかもと期待を抱かせた。しかし前半戦でまさかの14連敗を記録し、大谷の二刀流の良き理解者であったジョー・マドン監督が今年6月解任されるというまさかの事態になっている。
大谷自身は2年連続でオールスター・ゲームに選ばれ、後半戦に入ってベーブ・ルース以来104年ぶりの投手としてシーズン2桁勝利、打者として2桁本塁打という球史に残る二刀流の大記録を達成したが、チームの成績は一向に上向かない。
このチーム状態を受けて、8月2日のトレード期限までに大谷が移籍するのではと大きな話題になったが結局はチームに残留。しかしエンゼルスはクローザーのイグレシアスに加えて、大谷と共に先発投手陣を支えていたシンダーガード、若手売り出し中のレギュラー外野手のマーシュをトレードに出して、今シーズンは既に終戦モードに入った。
メジャーリーグのトレードは、日本のプロ野球と違ってドライでビジネスライクだ。入団6年でFA(フリー・エージェント)の権利が与えられて、選手は他チームに自ら移籍できる権利を得る。
球団側としては、主力選手にFAでチームを去られると何の見返りも得られないまま戦力ダウンになるので、FAになるシーズンより前に主力選手と5年とか7年とかの長期契約をすることが多い。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90ee5dd41d5add05d49a4768c2d556069d643666