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韓国の歴史教科書には「なぜ朝鮮が併合されたのか」経緯と要因が書いてない
韓国の皆さんがそのような歪んだ歴史認識を持つ理由は、皆さんが学んできた「韓国の歴史教科書」に問題があるからではないでしょうか。そもそも教科書自体が歪んでいるので、それを基に教える教師の授業が歪み、教わった生徒の考えも歪んでしまうです。
「韓国の歴史教科書」がどれほどヘンかを知るのにいい本があります。
徳田克先生の『韓国の歴史教育』という労作で、これはタイトルどおり、韓国の歴史教科書の記述が正しいのかどうか、事実に即して書かれているかどうかを検証したものです。
検証対象としては、「韓国の歴史教科書として、世界歴史シリーズ(39)【検定版】(高等学校韓国史)『韓国の歴史教科書』を採用」しています。
徳田先生の『韓国の歴史教育』を読むと、韓国の歴史教科書というのはほとんど事実を基としてないということが分かります。
それだけではなく、「なぜそうなったのか」について生徒に考えさせるようにはできていないのです。
歴史の事実というのは、突然そこに現れるものではありません。多くの人が関わり、因果関係があってその事実に至るものです。
ところが、韓国の歴史教科書というのは原因や、歴史の流れというものがまるで書かれていません。「悪い日本がこういうことを成した」が自分たちの被害者意識と共に羅列されているだけなのだ――ということが分かります。
例えば、日本の朝鮮併合について、徳田先生の『韓国の歴史教育』から引いてみると以下のような具合です。
下掲引用内の強調文字部分が実際に韓国の歴史教科書に書かれている文章です。それ以外は、徳田先生による地の文です。
(前略)
『韓国の教科書』の220ページには、“我が国の民族を銃剣で支配する”と題して次のように記しています。
国権を奪った日帝は陸軍大臣の寺内正毅を初代総督に任命し、朝鮮総督府を設置して植民地支配体制を構築し始めた。
上の記述には、朝鮮がなぜ併合されのか、その経緯と要因は記されていません。
(後略)
⇒引用元:『韓国の歴史教育』著:徳田克,三省堂書店/創英社,2022年05月20日 初版発行,p.147
※
朝鮮併合に至る経緯と要因の説明などがないのです。悪い日本がやって来て国権を奪いましたとさ――です。これが歴史教育に資する記述といえるのでしょうか。
徳田先生の『韓国の歴史教育』を読むと、韓国の皆さんが正しいとする歴史認識なるものが、いったいどのような教科書から組成されたのかを知ることができます。