あわせて読みたい
【韓国】韓米軍当局が北朝鮮ミサイルめぐり協議…日本との協力の重要性に言及
国防部は27日、前日の26日に韓国国防部のチョ・ヨングン対北朝鮮政策官とヘルビー国防次官補代行(インド太平洋安全保障問題担当)が電話で協議した明らかにした。
韓米はこの日の電話協議で、25日に咸鏡南道咸州(ハムギョンナムド・ハムジュ)であった北朝鮮の弾道ミサイル発射と関連して情報を共有し対応案を話し合ったというのが国防部の説明だ。
軍当局によると、北朝鮮は25日午前に咸鏡南道咸州から弾道ミサイル2発を相次ぎ東海上に向け発射した。北朝鮮の弾道ミサイル発射は昨年3月29日から1年ぶりだ。
バイデン政権発足後初めての弾道ミサイル挑発だ。北朝鮮はバイデン政権発足直後である1月22日に巡航ミサイルを撃っている。
25日に北朝鮮が撃った弾道ミサイルは地上で移動式発射台を使って発射された。発射地点から東に約450キロメートル飛行し、最高飛行高度は約60キロメートルと把握された。
この日合同参謀本部関係者は「韓米情報当局は短距離弾道ミサイルの可能性にウエイトを置いて精密分析中」と説明した。
1日が過ぎた26日、北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信は前日の25日に「新型戦術誘導弾」を試験発射したと公式に確認した。
北朝鮮が公開した写真と説明を見るとこの短距離弾道ミサイル(SRBM)は「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれるKN-23の拡大改良型と推定される。韓半島(朝鮮半島)全域が打撃圏に入る。
北朝鮮が弾道ミサイル発射を公式化した当日の26日に韓米協議が行われた。韓米は電話協議で北朝鮮の今回のミサイル発射に対し深い懸念を表明した。
だが国防部は今回の電話協議と関連した報道資料で、今回のミサイル発射について「弾道ミサイル」という評価は依然として含めず、「短距離ミサイル」と指摘した。
ただ、「北朝鮮の弾道ミサイルと核兵器開発計画が北東アジア地域を超え平和と安定を重大に脅かしている」と遠回しに表現した。
両国は協議で日本との協力も強調した。「北朝鮮の脅威に対し効果的に抑制し対応するため緊密に協調していくことにした。日本との3者協力の重要性も確認した」と明らかにした。
3者協力の可能性は18日の韓米外相・国防相(2プラス2)会議で強調された。
韓米は会議終了後に出した共同声明で「韓米日3カ国協力の重要性を確認し、域内の平和・安保・繁栄に向け相互互恵的で未来志向的な協力を継続するだろう」と明らかにした。
韓米日3カ国は北朝鮮の弾道ミサイルを探知、追跡する「ミサイル警報訓練」を2016年6月に初めて実施してから、これまで四半期ごとに同じ訓練を繰り返している。
ただ、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄が議論され3カ国間の情報協力低下もあり、「ミサイル警報訓練も中断されるのではないか」との懸念が出たりもしていた。
中央日報 2021.03.28 10:28
https://japanese.joins.com/JArticle/277030