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新庄監督打率2割1分未満のベテラン4人積極起用は「大量解雇」への布石
チームはぶっちぎりの最下位に沈み、3位のオリックスにも14.5ゲーム差。とうに消化試合に突入している。それならば、「トップしか考えていない」という来季のために、若手の育成に注力しているかといえば、そうでもない。むしろ、8月に入ってからはベテランの起用が目立っている。
28日のソフトバンク戦は杉谷拳士(31)、木村文紀(33)、中島卓也(31)がスタメン出場。この日は出番が無かった谷内亮太(31)にしても、8月は5月の17試合に次ぐ15試合で起用されているし、杉谷と中島の月別出場数は8月が最多となっている。4人とも、打率2割1分未満だが、異様なまでに出番が与えられているのだ。
一連の起用は「トライアウト」の合否を見極める最終段階とも捉えられる。現在、日本ハムはチームの若返りの過渡期。昨オフ、西川、大田、秋吉の3人を「ノーテンダー」として、契約を結ばなかったのもその一環だった。しかし、これが波紋を広げ、球界内外から大バッシングを受けたのは記憶に新しい。球団は以前よりもベテランを切りにくくなっている背景がある。
そこで「トライアウト」だ。ベテランにも平等にチャンスを与えた上での戦力外なら、球団の判断に正当性が加わる。批判の声は「ノーテンダー」の時ほど上がらないはずだ。
新庄監督は就任するとすぐ、コーチ陣に向けて「結果が出なければ1年でクビになってください」と通告したくらい、ああ見えてシビアな考えの持ち主。球団にしても「勝負の年」に、上がり目や伸びシロのない選手を抱えておくメリットはない。
アピールチャンスは残り23試合。果たして、新球場元年を迎えられるベテランは何人いるか──。
https://news.yahoo.co.jp/articles/915fe587f7ccd5d3e00db192fcf5314c3ed3d71f