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お弁当のごはんが左から右に変わった?
お弁当のごはんの位置といえば左下に詰められているのが一般的だった。そのごはんの位置が最近「左」から「右」に変わってきている。
お弁当のごはんが左だったのは平安時代からの伝統で、左側に重要なものを配置するという「左上位」の考え方に由来している。
例えば、左大臣のほうが右大臣よりも偉いなど官位でも左上位の考えが反映されている。この考え方から和食では主食のごはんを「左」に配置するようになったと言われている。
しかし、1000年以上続く日本の食文化にこの数年で変化が起きている。それは最近のお弁当はごはんの位置が「左」から「右」に変わっていることである。
スーパーやコンビニなどのお弁当を見てみると、確かにごはんが右側にあるものがある。
最近では多くの業界で人間の視線がどう動くかということをしっかり研究している。
人間の視線は左上→右上→左下→右下とZ型に動くとされ、これを「Zの法則」と言う。
まず左上を最初に見て、そこにあるものに人間は惹かれる。昔は白米であるごはんがとても大事にされたが、現在、健康志向で炭水化物を避けたいと思っている人も多い。
そこで、ごはんを左から右に移し、おかずを左側に配置するようになった。これによりお弁当の売上が上がったというデータもある。
また、スーパーなどで販売されるお弁当は右下に値段シールが貼られることが多く、左がごはん・右がおかずだとおかずがシールに隠れてしまうため、ごはんを右側に配置しているという理由もある。